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αオリゴ糖と酪酸菌のシンバイオティクス

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 プロ&プレバイオティクスを同時発揮
 複経路の整腸作用で抗アレルギーを
 酪酸産生でTreg分化誘導を促進

 /シクロケム
   東京都中央区、TEL03-6262-1511

シクロケムは、腸内環境改善をはじめ様々な機能性が研究されている「難消化性αオリゴ糖」と、腸内で酪酸を産生する「酪酸菌」とが、「シンバイオティクス」を発揮する組み合わせであるとして、健康食品への応用を提案している。
 シンバイオティクスとは、プロバイオティクスとプレバイオティクスの2つの特性を合わせた複合的な有用性のこと。関連する詳しいメカニズムなどを、健康情報ラジオ番組「健康ネットワーク」でも聴くことが可能だ。

ポッドキャストでいつでも聴講可能
ラジオNIKKEI「健康ネットワーク」
 ラジオ番組「ラジオNKKEI健康ネットワーク」では、「シクロデキストリン消化管ケミストリーによる美容と健康」と題したシリーズ放送の4回目で、「アレルギー疾患や大腸炎を抑える酪酸菌と難消化性αオリゴ糖によるシンバイオティックスの提案」を配信。薬剤師の堀美智子氏と神戸大学医学部客員教授の寺尾啓二氏が、αオリゴ糖と酪酸菌との累加的な有用性のメカニズムについて解説している。なお、ラジオNKKEI健康ネットワークは過去放送をウェブ上で聴くことできる。
(URL: http://www.radionikkei.jp/podcasting/kenkounet.xml

現代加工食品の腸管バリアへの影響を
 難消化性αオリゴ糖で抑制
 健康ネットワークの放送で、寺尾氏は現代加工食品に広く浸透している「乳化剤」が腸管バリア機能に与える影響を指摘。砂糖と飽和脂肪酸を組み合わせた乳化剤は、上皮細胞における細胞間の結びつき「タイトジャンクション」を崩し、「リーキーガット(腸壁の漏れ)」の要因となることが判ってきたからだ。
 これは、ウイルスやアレルゲンの体内流入を引き起こすことも示唆している。
 日持ち向上や食感改善を用途に普及している乳化剤と健康的に付き合うために、寺尾氏は乳化剤を使用した食品を食する際に難消化性αオリゴ糖の摂取を推奨する。αオリゴ糖で乳化剤の飽和脂肪酸を包接するメカニズムで、腸壁への影響を抑えられる研究結果も得られているからだ。乳化剤によるリーキーガットの予防は、アレルゲンの体内流入を防ぎ、抗アレルギー作用にも繋がると考えられる。
 さらにαオリゴ糖は、免疫機能とも深く関わり合う腸管のムチン層(免疫層)の生成を促すことも確認されており、多角的な経路での抗アレルギー作用が期待できる。
 これらのことから難消化性αオリゴ糖は単独でも有用な素材であることが判るが、さらに難消化性αオリゴ糖には「酪酸菌」を増やす作用が解明されてきている。

酪酸菌が生み出す「酪酸」が
 制御性T細胞の分化誘導を促進
 2013年、理化学研究所と東京大学、慶応大学は、共同研究により「酪酸にアレルギーを改善する作用がある」ことを報告している。酪酸が、T細胞からアレルギーや炎症を抑えるのに働く制御性T細胞(Treg)へ分化誘導することが判ったのだ。
 さらに、酪酸は腸壁細胞内のミトコンドリアでエネルギー源となり、ATP産生を促して腸内の酸素量を低減する働きも解明されてきている。
 腸内の酸素量が減少すると、大腸菌やブドウ球菌などの悪玉菌といった「通性嫌気性細菌」よりも、酪酸菌やビフィズス菌などの「偏性嫌気性細菌」が増加し、善玉菌支配を促して腸内環境改善に繋がると考えられている。

酪酸菌の保有者割合は10~20%
αオリゴ糖とシンバイオティクスを
 しかし、腸内に酪酸菌を有している人の割合は10~20%とされ、その恩恵が受けられない人が大多数となっている。
 そこで寺尾氏が提唱するのが、酪酸菌と難消化性αオリゴ糖によるシンバイオティクスである。
 難消化性αオリゴ糖は、「酪酸菌の餌」になり、しかも「自らが酪酸を産生しながら様々な健康・スポーツ機能に役立つ」働きを有しているため、酪酸菌と組み合わせる素材として非常に適した素材と言えるからだ。
 こうした酪酸菌と難消化性αオリゴ糖により発揮される「シンバイオティクス」の有用性を発信しつつ、シクロケム社では難消化性αオリゴ糖の優れた短鎖脂肪酸能などの研究を進め、健康食品開発へのさらなる応用に発展させていく方針だ。


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