HOME店舗売場一覧 ≫ Bio c’Bon(ビオセボン)麻布十番店

日本初のオーガニックスーパー

店舗動向写真

 一般利用客も誘致する店舗雰囲気を
 有機のワインや日本酒も販売
 生産者と一体で供給体制の発展へ

 /ビオセボン・ジャポン
   Bio c’Bon(ビオセボン)麻布十番店

イオン株式会社とフランスのBio c’Bon社が共同で設立した「ビオセボン・ジャポン」は、2016年12月に日本初のオーガニックスーパーマーケット「Bio c'Bon 麻布十番店」をオープンした。オーガニックは世界で年率15%以上で伸び続ける注目の市場。日本における有機生産の将来を占う同店舗の取り組みについて、現地を取材した。 店舗紹介写真
 
有機に特化したスーパーマーケット
 緑を基調とした店舗外観の「Bio c'Bon 麻布十番店」は、麻布十番の駅前から続く通り沿い徒歩5分のところにある。国内第1号店のオーガニックスーパーマーケットとして、立地は啓蒙機能にも優れる都内を選定。周囲には大使館があることから外国人も多く、比較的オーガニックへの関心が高いのが特徴だ。平日昼間の取材時、来店する客の中には、妊婦や外国人が多く見受けられた。 店舗紹介写真
 店舗面積は約130坪。品揃えは8~9割を有機食品が占めている。他の1~2割の商品においても、海外規格で「有機」であると認められたものや、有機JAS認証の取得に至らずとも、今現在「有機生産に取り組んでいる農家」の生鮮食品も取り扱っている。
 日本の有機JASでは規格のないワインなどのアルコール類についても、有機先進国が定めた認証商品を積極的に取り入れている。アメリカやヨーロッパなど海外の有機認証を取得した「日本酒」も販売する。
 ワインはすべてが有機認証取得製品という徹底ぶりで、開店後間もなく売り切れになるほどの人気商品もあるという。
 ワイン販売スペースの前には、チーズコーナーがある。同じ品種のチーズであっても熟成期間によって製品が異なり、それぞれ深みのある味が楽しめる。中には国内でなかなか目にすることのない珍しいチーズ製品もあり、30品目ほどを扱っている。 店舗紹介写真
 その隣には、オーガニック小麦粉100%で作られたパンも販売。有機の総菜コーナーもあり、量を選択し、パンと一緒にその場でセットしてくれるサービス。有機飲料や有機コーヒーも買い求めることができ、店舗中央には自由に飲食できるテーブルとイスも配置されている。
 その他、動物性のものを一切含有していないビーガン向けのアイスや、日本ではあまりみられない有機飼料だけを与えられた牛の肉なども販売している。
 店舗全体の品目は生鮮をメインに、ワイン、チーズ、冷凍食品、ビーガン向けアイス、肉類、パン、惣菜、幼児向け衣類、洗濯洗剤、化粧品、サプリメント、スイーツ、有機関連書籍、植物の種など、豊富な有機商品を揃える。 店舗紹介写真
 有機の種については、パクチーが人気。子供の肌に直に触れるものということもあり母親層からニーズのある衣類や、無添加であることを意識する女性から化粧品などが売れ筋になっているという。

ビオしすぎない雰囲気
 オーガニック専門店というと、意識の高い富裕層などが利用するイメージもあるが、ビオセボン・ジャポンが目指すのはより一般客に受け入れられる有機食品スーパーだ。
 そのため、店の外観や棚のあり方として、あえて普段見慣れているスチール製を取り入れている。本来、ビオ(有機)をイメージする店舗ならば「木製」をふんだんに使ったスタイルを取るが、オーガニックにあまり意識がない一般の利用客を誘致することを考慮し、あえてそうしているのだという。 店舗紹介写真
 また、トライアル層への配慮として店舗入口すぐ右手には有機ドライフードやチョコレートの「バラ売りコーナー」を設けている。「少量から始めてみたい」といった要望や、各家庭で異なる「少量でいいのに」「ちょっとだけ多く欲しい」といった細かいニーズにも対応。店舗全体としても、生鮮食品を含めてバラ売りを行っている。
 また、大きさが不均一、形が整っていない野菜も取り扱っており、破棄されていたものでも有効活用していくエコの姿勢だ。
 オーガニック食材の活用・調理方法やレシピについてもスタッフらに気軽に相談することができ、店舗最奥にあるオーガニック関連書籍を買うことで自ら勉強することも可能だ。

有機生産の将来を見据えて
 オーガニックスーパー出店の背景について、イオン株式会社広報担当者は「オーガニック市場が世界的に伸びている面はありますが、一方で日本の有機食品の生産体制は先進諸外国と比べて遅れをとってしまっています。2020年東京五輪・パラリンピックに向け、化学肥料や農薬を使わない有機(オーガニック)農産物の増産機運が高まっています。理由としては12年のロンドンや16年のリオでは選手村や競技場の食材基準に有機の優先調達が盛り込まれ、東京も踏襲される可能性が高いためです。しかし、日本における有機食品の生産基盤はまだまだ整っていません。
 多品種少量生産の多い日本の農家にとって、一つ一つの栽培品種で逐一認証を取得するのは難しいという側面もあります。農家が有機JAS認証を取得するには3年間無農薬で栽培し続けていることが条件とされますが、ビオセボン・ジャポンでは、有機生産に取り組む農家らを応援すべく、その途中であっても「無農薬で栽培中」である旨を記載し、有機栽培の生産者らの発展のために販売しています。イオングループで築いてきた物流網を駆使して、生産者らと連携を図りながら有機生産基盤の強化を目指しているのです」とのこと。
 今後も、店舗は増やしていく方針で、有機食品の魅力を多くの人に伝えていきたいという。


トップへ