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スポーツに有用な食品素材の機序解説

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 「3大ヒトケミカル」や「γオリゴ糖」
 エネルギー産生、抗酸化・抗炎症など
 マヌカハニーαオリゴ糖パウダーも

 /シクロケム
   東京都中央区、TEL03-6262-1511

シクロケム(東京都中央区)は、ヒトケミカルや環状オリゴ糖、マヌカハニーといった食品素材がスポーツパフォーマンスに与える有用性について、食品科学の見地から作用機序を解説し、業界向けにアナウンスした。

活動の根幹担うエネルギー産生に寄与
  3大ヒトケミカル
 スポーツパフォーマンスの衰えは20歳からすでに始まっており、繊細で激しいスポーツほど引退時期は早くなる。
 シクロケム社は、この「体の衰え」が、体内で作られる成分の産生量減衰時期と密接であることを指摘し、有益な体内生産成分を8番目の栄養素「ヒトケミカル」として啓蒙している。
 多数あるヒトケミカルの中でも、細胞内小器官ミトコンドリアでエネルギー産生に関わる「コエンザイムQ10」「R-αリポ酸」「L-カルニチン」は、人間の活動や健康の根幹を担う重要な成分であるとして「3大ヒトケミカル」と提唱。スポーツパフォーマンスにおいても有用性が高いことを試験結果から示している。

持久力に寄与する「γオリゴ糖」
 ブドウ糖のスローリリース
 「エネルギー」を大きく消費するスポーツにとって、食品によるアプローチは重要なもの。そこで、シクロケム社はヒトケミカルによる細胞レベルでの活性化とともに、「γオリゴ糖によるブドウ糖のスローリリース」を提案している。
 γオリゴ糖は、小腸のアミラーゼによって分解される消化性のオリゴ糖で、「ゆっくりと消化される」という特性を持つ。
 時間をかけて消化されることで血糖値の上昇がゆるやかとなり、スポーツパフォーマンスにおいてはエネルギーの持続的消費が期待できる。マウス試験においては単純にグルコースを摂取する時よりもγオリゴ糖を摂取した時の方が、遊泳能力の高低に左右されず遊泳時間が延長されることが確認されている。

マヌカハニーのシリング酸メチルで
スポーツに重要な抗酸化と抗炎症を
 運動時には、エネルギーを必要とすることから有酸素代謝として酸化反応が起こったり、筋肉が血液を必要として、その他の消化器官や臓器に血流が回らなくなったり、炎症性サイトカインが起こったりと、多くの活性酸素が発生してしまう。
 シクロケム社は、こうした活性酸素がスポーツパフォーマンスに影響を及ぼすことから、抗酸化・抗炎症の重要性を説く。特に推奨するのが、ニュージーランドのハチミツ「マヌカハニー」だ。マヌカハニーはメチルグリオキサール(MGO)という抗菌物質が知られているが、実は「シリング酸メチル」という特筆すべき抗酸化物質を含んでいる。
 このシリング酸メチルには、3種類ある活性酸素のうちスーパーオキシドアニオンラジカルという、活性酸素がより有害になる前の段階で断ち切る作用がある。
 マヌカハニーに関する研究では、胃潰瘍を引き起こしたモデルラットにおける炎症抑制、血管をしなやかにするNOという成分の維持、グルタチオンペルオキシダーゼという抗酸化物質の増加といった報告も出ており、総じてスポーツパフォーマンスに利する素材であることが分かっている。
 さらに、マヌカハニーはαオリゴ糖で粉末化することでシリング酸メチルの抗酸化力をより高めることが可能だ。

細胞内小器官ミトコンドリアで抗酸化
 ヒトケミカルが発揮する抗酸化
 運動時には多くのエネルギーが必要とされるが、その際に活躍するのが先述した3大ヒトケミカル「CoQ10」「R-αリポ酸」「L-カルニチン」である。
 L-カルニチンは脂肪の代謝に関わるが、運動時など急激にエネルギーを要する場合にはブドウ糖の代謝が行われ、R-αリポ酸とCoQ10が働く。
 R-αリポ酸とCoQ10がATPというエネルギー産生に関わる際に酸化反応が起こるが、この反応の後、R-αリポ酸とCoQ10は自らが「還元型」の物質へと変わる。
 還元型のR-αリポ酸とCoQ10は「抗酸化物質」となるため、運動時に必要な多量のエネルギー産生に活用されるとともに、エネルギーを生み出した後は発生する活性酸素に対してその場で抗酸化能を発揮してくれる。

ヒトケミカルの真価を引き出す
 環状オリゴ糖による包接技術
 スポーツパフォーマンスにも有用な素材として研究されてきたCoQ10だが、吸収性の低さが原因で、これまで実用性が問題視されてきた。
 しかし現在、シクロケム社は環状オリゴ糖を用いることでCoQ10の吸収性を飛躍的に高めることに成功。その作用機序についても、環状オリゴ糖によって分散されたCoQ10が、消化管で分泌される胆汁酸によって被包接の状態から解放され、一分子一分子の分離で吸収率が高まるということが突き止められている。
 シクロケム社では、CoQ10の真価をスポーツの分野でも波及させるべく、吸収性を高めたヒトケミカルの啓蒙を進めていく方針だ。


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