HOMEニュース一覧 ≫ ダイエット向け「酵母ペプチドDNF-10」(2019)

合同素材セミナーで健食素材の有用性解説

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 ダイエット向け「酵母ペプチドDNF-10」
 韓国高麗大学のソ教授が最新研究報告
 脂肪の合成抑制、食欲抑制でデータ取得

 /ヘルシーナビ、TEL03-6715-8068
   ビーエイチエヌ、TEL03-5281-5661

健康食品原料の国内販売で提携しているヘルシーナビ(東京都大田区)とビーエイチエヌ(東京都千代田区)は、合同で機能性素材のセミナーを開催。ダイエット向け健食原料「酵母ペプチドDNF-10」や、関節・腱に対応して有用性のある卵殻膜粉末「Ovomet(オボメット)」について解説した。
 第一部では、韓国高麗大学食品栄養学科のソ・ヒョンジュ教授が登壇し、ダイエットに適した生理活性を持つ酵母ペプチドDNF-10の臨床試験及び最新研究内容を発表。「酵母ペプチドの世界市場及び商品の紹介」と題し、酵母ペプチドDNF-10の製造元である韓国Neo Cremar社 ハン・キス営業部長も講演した。

――ソ教授の講演内容の主要部を掲載――

脂肪細胞のサイズダウンにアプローチ
 食品の持つ6つの機能カテゴリー紹介
 ダイエットには、摂取カロリーのインプット面と、消費カロリーのアウトプット面のバランスを考える必要があり、運動が大切である。
 また、肥満へのアプローチを考察するなら脂肪細胞に着目しなければならない。脂肪細胞は、細胞の数も重要だが「脂肪細胞の大きさ」も重要になってくる。 ニュース写真
 脂肪細胞の数が同じであっても、サイズ自体が大きくなり、脂肪が増えることがあるからだ。
 脂肪細胞のサイズが大きくなると、同時に数も増えていく。すると肥満が進行してしまう。数を減らすのは難しいが、サイズを減少させる方法はいくつかある。
 ダイエット系サプリメントにおいては、どこに作用するかで機能分類できる。脂肪燃焼の促進、血糖値コントロール、食欲抑制、満腹感の持続、コレステロールや脂質の吸収抑制、炎症を抑えるといった6つのカテゴリーがある。

脂肪の合成抑制と食欲抑制に作用する
 酵母ペプチドDNF-10
 酵母ペプチドDNF-10では、脂肪の合成抑制と食欲抑制に働くことが研究されている。長い食経験があり、豊富なデータが得られている。
 酵母ペプチドDNF-10は、酵母を加水分解したペプチドを、さらに分子量1万以下に分離したもの。これまで8つの動物試験と、4つのヒト臨床試験で学術論文が報告されており、ショウジョウバエを用いた試験も進行している。
 マウスを用いた試験では、DNF-10を高含有、低含有させた高脂肪食を取らせて血中のバイオマーカーを調査。その結果、脂肪合成に関わる物質「NADPH」を作り出すG6PDという肝臓の酵素が減少する傾向がみられた。
 さらに、NADPHと同様に脂肪合成に関与する酵素「ME(リンゴ酸)」も有意に減少した。これらの結果から、酵母ペプチドDNF-10が脂肪合成の阻害活性を有していることが示唆された。
 各部位の脂肪増減を見ると、酵母ペプチドを加えた群では、腸管などの脂肪量が減少。通常、高脂肪食を取ると中性脂肪は高くなるが、酵母ペプチドによって低減されることも確認された。
 体重と食事摂取量の変化では、高脂肪を取ると体重が増えていくが、酵母ペプチドを同時に取っている群では、体重の増加が通常食と同程度にまで低減。食事量の変化についても、高脂肪食よりも食欲が減少していた。

ヒト臨床試験では体重と摂取カロリー、
      ウエスト周りの減少を確認
 20~50歳のBMI25以上の肥満の男女を対象とした試験では、1日1000㎎のDNF-10を摂取したDNF-10群と、プラセボ群とに分けて10週間後の体重、摂取カロリーを調査。その結果、DNF-10群の体重および摂取カロリーは、プラセボ群と比べて2週目、6週目から有意に減少した。10週間後のDNF-10群のカロリー摂取量は男性376kcal、女性405kcal、平均して392kcal下がった。
 一方、除脂肪体重を見ると、プラセボ群とほぼ差がなかったことから、DNF-10は“基礎代謝を落とすことなく”ダイエットができるため、リバウンドのしにくいダイエットが可能になることも示唆された。
 ウエスト周りのサイズの調査では、DNF-10 群は男性で4.65cm、女性で5.35cm、平均で5.04cm縮まり、有意に減少することも確認された。
 さらにCTで腹部の脂肪の厚さを調べた検査では、DNF-10 群の腹部脂肪が減少しており、特に皮下脂肪の減少が顕著であることも分かった。

ショウジョウバエを用いた最新試験
 酵母ペプチドでエネルギー消費上昇
 ショウジョウバエは遺伝子配列が完全に把握されているため、食品摂取後の影響が調査しやすい。そこで最新の研究では、ショウジョウバエを用いた試験を実施した。
 高糖質食は、一般的に体にあまり良くないことが指摘されている。特に最近は、糖質の摂り過ぎによる健康への影響が問題視されており、糖質ダイエットが登場してきた。
 ショウジョウバエを用いた試験では、幼虫時からサナギを経て成虫になるまで、高糖質と一般的な酵母抽出物、DNF-10 を取らせてブドウ糖量や中性脂肪を調査。
 ショ糖を5%、10%、20%加えた食事を与え続けて、それぞれの群で見ていくと、ショウジョウバエの中性脂肪は、与えた糖の量が多ければ多いほど増加していた。
 また、酵母抽出物と酵母ペプチドを加えた群では、ブドウ糖の量が増加した。しかし、酵母ペプチドを加えた群の中性脂肪は減少することが確認された。
 酵母ペプチドを取るとブドウ糖が増加する一方で、中性脂肪は減少することから、ブドウ糖が中性脂肪に変換されず、他のエネルギーに使われていることが推察される。
 そこで、ショウジョウバエの運動量を調べた。すると酵母ペプチドを取った群は、その他の群と比べて活動量が高くなることが判明した。

酵母ペプチドDNF-10 によって、
 インスリンに関する遺伝子発現が上昇
 インスリンに関するDINPSという遺伝子発現を調べた結果、DNF-10を取っている群はDNF-10を取っていない群よりも高くなることが示された。
 また、ブドウ糖の移動に関係しているグルコーストランスポーター(GLUT)の遺伝子発現を調べると、特にGLUT3に関して、DNF-10 群とそうでない群とで大きな差が生じ、DNF-10 群ではGLUT3の遺伝発現が格段に高まることが分かった。
 これらの結果から、酵母ペプチドDNF-10 はGLUT3の発現を高め、ブドウ糖の移動を活発化して他のエネルギーに変えるのを促すことが示唆された。

高脂肪食を取ったショウジョウバエでも
 中性脂肪の減少を確認
 ショウジョウバエの成虫に、5%および10%のラードを取らせると、中性脂肪量は高くなる。そこで10%のラードに通常の酵母を加えた群と、酵母ペプチドDNF-10を加えた群とで調べた結果、通常の酵母では中性脂肪量が上昇したが、酵母ペプチドでは下がる結果が得られた。
 これにより、通常の酵母では中性脂肪への影響はないが、酵母ペプチドDNF-10 には減少させる作用があることが示唆された。この研究では、酵母ペプチドの濃度を高くすると、濃度依存的に中性脂肪が下がることも確認されている。
 また、通常は高脂肪食を取るとショウジョウバエの寿命は縮むが、酵母ペプチドを投与によって寿命が延長するデータも得られた。

今後も筋肉に対する研究を予定
 筋委縮モデルマウスなどでデータ取得へ
 今後は、筋肉萎縮モデルを対象とした試験も計画。細胞試験から入り、段階的に動物試験などでのデータ取得を検討しているところだ。


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