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αCD、“超悪玉”とされる小型LDLを低減

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 LDLコレステロールは“小型”に注目
 動脈疾患に関係性を示す研究結果の報告
 インスリン抵抗性指数の有意な低減も

 /シクロケム
   東京都中央区、TEL03-6262-1511

シクロケム(東京都中央区)は、LDLコレステロールの中でも“超悪玉”であることが解明されてきた「小型LDL(small,dense LDL)」に対し、αシクロデキストリン(αCD)が低減作用を示すことを研究報告に基づいて報知した。研究では、αCD摂取による空腹時のグルコース値の低減と、インスリン抵抗性指数の有意な低減作用も確認されている。

LDLコレステロールの中でもさらに
“悪玉LDL”の存在が解明されてきた
 LDLコレステロールは、血中での量が過剰になると動脈硬化の要因となるため、生活習慣病の指標として健康診断でも検査が行われている。
 しかし近年、ひと口にLDLコレステロールと言っても、実は「正常LDL」と「悪玉LDL」とに分別できることが解明されてきた。

LDLコレステロールとは、
コレステロールを輸送する粒子の集合体
 「リポタンパク質」の分画の1つ ニュース写真
 そもそも「LDLコレステロール」とは、コレステロールを運ぶために形成された粒子の集合体「リポタンパク質」を、密度と粒子サイズなどから種類分けしたものの1つ。
 コレステロールは、体の中で合成されると、それ単体ではなく、脂質やリン脂質とともに集合体となり、リンパ管や血液を介して抹消組織まで運ばれる。
 その運搬機能を果たすために形成されるのがリポタンパク質だ。

 リポタンパク質は、集合したコレステロールやリン脂質、中性脂肪の割合によって密度や粒子サイズが異なり、大きい順に「カイロミクロン(CM」、「超低比重リポタンパク(VLDL)」、いわゆる悪玉コレステロールと呼ばれる「低比重リポタンパク(LDL)」、善玉コレステロールと呼ばれる「高比重リポタンパク(HDL)」に分けられる。
 このうち“低比重リポタンパク(LDL)”として分けられたリポタンパク質が、「LDLコレステロール」と呼ばれている。

小型のLDLコレステロールが、
「超悪玉」であるとする研究報告
 国立衛生研究所「ナショナルインスティテュートオブヘルス(NIH:National Institute of Health)」の研究報告で、同じ値を示すLDLコレステロールであっても、その内容、つまり構成している粒子によって性質が異なり、「正常LDL」や「悪玉LDL」に分別できることが明らかになった。
 研究では、同値のLDLコレステロールでも、組成している粒子の大きさが異なり、冠動脈疾患患者においては、粒子サイズの小さい「小型LDL(small,dense LDL)」が多い傾向にあることが発見されたのだ。
 このことから、LDLコレステロールの中でも、さらに小型のLDL粒子数の多いものが“超悪玉”のコレステロールであると分かり、生活習慣病の予防の観点からも注目されるようになってきた。

超悪玉の小型LDLに対し
 αCDが低減作用を発揮
 超悪玉としての性質が明らかとなってきた小型のLDLコレステロールに対し、シクロケム社の取り扱うαシクロデキストリン(αCD)が低減作用を発揮することが研究により解明されてきた。
 これまでの研究では、血中脂質が高い肥満の健常人、II型糖尿病患者、動物試験の実施により、αCDが脂質代謝および糖代謝に関して様々な有用性を持つことを突き止められている。
 しかし、糖尿病や肥満病でなく、血中脂質が正常域にある健康な人への作用に関しては調べられていなかったため、NIHの研究グループは脂質および糖質パラメーターが正常域な健常人を対象に検討を実施。二重盲検クロスオーバー試験で、αCDを食事ごとに2g、1日6g摂取し、脂質パラメーターと糖質パラメーターを調査した。
 その結果、12~14週間αCDを摂取することで、プラセボと比べて小型LDLが10%低減され、有意に低値を示すことが認められたのだ。
 また、空腹時のグルコース値がプラセボと比較して約1.6%減の低値を示し、インスリン抵抗性指数においては約11%減と有意な低値を示すことも確認された。

 超悪玉の小型LDLコレステロールについて、αCDに低減作用が確認されたことを受け、シクロケム社ではαCDのさらなる応用化を進めるべく研究開発に注力していくとともに、健康食品分野における健康増進と生活習慣病予防への広域な活用を促していく方針だ。


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