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αオリゴ糖が日和見菌の健康作用を誘引

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 腸内細菌叢の改善で日和見菌を増殖
 「バクテロイデス」「プレボテラ」が活躍
 LPS対策やビオチン産生、糖代謝促進

 /シクロケム
   東京都中央区、TEL 03-6262-1511

シクロケム(東京都中央区)は、多岐にわたる有用性から“スーパー難消化性デキストリン”と呼ぶ「αオリゴ糖」について、新たに腸内細菌叢の改善作用が日和見菌を増殖させ、健康・美容に有用な結果をもたらすことを学術的見地から報告した。

動脈硬化や認知症にも関与する
    リポ多糖(LPS)の存在
 腸内の悪玉菌から発生する「リポ多糖(LPS)」が、血管の炎症を引き起こし、動脈硬化を悪化させるとして2019年に入りテレビ番組でも取り上げられた。
 このLPSによる血管へのダメージは、動脈硬化だけでなく脳への悪影響も示唆されており、社会的な問題である認知症の要因になるとも見られている。

LPSに対抗する日和見菌バクテロイデス
 → 増加させるのは「食物繊維」
 そのLPSに対抗するのが「バクテロイデス」という日和見菌だ。
 日和見菌は善玉菌にも悪玉菌も属さない、いわゆる“どっちつかず”の菌で、腸内環境によって働きを変えるものだが、バクテロイデスの量は健康人に多い傾向があり、動脈硬化になりにくいとされている。
 その日和見菌バクテロイデスを増加させるのが、一般的にも整腸作用が知られ“ファイバー”の名称で幾つもの健食企画にも採用されている「食物繊維」である。

多機能食物繊維「αオリゴ糖」で
腸内環境改善とバクテロイデスを増加
 シクロケム社は、これまで数々の有用性を解明してきた多機能食物繊維「αオリゴ糖」について、脂肪細胞および腸内細菌叢への影響を調査する試験を実施した。
 正常マウスを普通食群(ND)、高脂肪食群(HDF)、高脂肪食+αオリゴ糖群(α-CD)に分け、腸内細菌叢を比較した結果、α-CD添加群は高脂肪食群と比べて、普通食群と同様に脂肪細胞が小さく、脂肪の蓄積を有意に抑制していることが分かった。
 また、腸内細菌叢への影響結果を見ると、高脂肪食群は普通食群と比べて悪玉菌の割合が増加した一方、高脂肪食にαオリゴ糖を添加した群では悪玉菌の割合が抑えられると同時に、乳酸菌などの善玉菌と「バクテロイデス」や「プレボテラ」といった日和見菌の割合が増加することが確認された。

日和見菌の活躍で、
抗肥満や糖代謝促進、ビオチン産生促進も
 上記の研究により、新たに腸内細菌叢の改善が脂肪蓄積の抑制作用に関与する可能性が明らかとなった。
 近年、こうした日和見菌の健康への有用性が着目され始めている。
 バクテロイデスは、悪玉菌が産生するLPSへの対抗や抗肥満だけでなく、美肌・美髪に有用なビタミンB7(ビオチン)の産生機能がある。ビオチンは肌の細胞を活性化してコラーゲン生成を促進する成分だが、中でもバクテロイデスの産生するビオチンは吸収されやすいという特長を持っているのだ。
 日和見菌プレボテラについても、その存在量の増加が糖代謝の改善と関係しているとした報告も出ている。プレボテラがグリコーゲン貯蔵を促進することによって、糖代謝の改善に寄与することが示されたのだ。

αオリゴ糖の多機能性に付加して、
  新たに日和見菌の活用化提案にも
 シクロケム社は、これまで蓄積してきた血糖値上昇抑制や脂肪の吸収抑制、悪玉脂肪酸の選択的な吸収阻害、アテローム性動脈硬化抑制、腸内環境改善など数々の研究成果と同様に、日和見菌の増加による健康への有用性をαオリゴ糖がスーパー難消化性デキストリンたる根拠の一つとして、さらなる活用化を提案していく方針だ。


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