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脳機能改善の期待素材PSがついにSR受理

「リパミンPS(ホスファチジルセリン)」
神経細胞に直接働きかけるメカニズム
サプリメント大国アメリカでの実績も
/ビーエイチエヌ
東京都千代田区、TEL03-5281-5661
ビーエイチエヌ(東京都千代田区)とDKSHジャパン、ヘルシーナビが共同で進めてきたPS(ホスファチジルセリン)の脳機能改善に関する研究レビュー(SR)が、2017年12月に機能性表示食品として受理された。
上記3社が共同で啓蒙活動を行う「リパミン広報センター」では、従来の脳機能素材とは異なり、神経細胞に直接働きかけるメカニズムを有した機能性表示食品対応素材として、業界に広く周知していく方針だ。
脳の細胞膜を構成するリン脂質の一種
「PS(ホスファチジルセリン)」
PS(ホスファチジルセリン)とは、アミノ酸の一種であるセリンとリン酸、グリセロール、脂肪酸が結合した物質で、水溶性・油溶性の両方の性質を持つリン脂質の一種。
リン脂質は生物の細胞膜を構成する重要な成分で、体を構成するすべての神経細胞膜に存在している。中でもPSは脳や神経組織に多く含まれており、ヒトの脳の全リン脂質中、10~20%が存在していると言われる。
脳の神経細胞膜は脳機能にとって重要な役割を担っており、細胞内への栄養素の取り込みや老廃物の排出、細胞間のコミュニケーション、認識、細胞成長の調節などに関与。PSはそうした神経細胞膜に直接働きかけることが示唆されており、その有用性への期待値から脳の栄養素とも呼ばれてきた。今回の研究レビューにおいても、そうした機能性を支持する結果が得られている。
本場アメリカで認められる脳機能素材
脳機能対応素材といえば日本ではイチョウ葉が知られるが、欧米ではPS(ホスファチジルセリン)がアルツハイマー症や老人性痴呆症の治療薬として多くの実績を持ち、サプリメント大国のアメリカにおいても定番的に用いられている。現地では認識力の低下を抑える、認知症のリスクを抑える旨が表示されており、脳機能向けサプリ売り場でも馴染みある素材となっている。
脳機能だけでなく、スポーツニュートリション分野における有用性も認められており、実際にプロゴルファーやアメフト選手らのパフォーマンスアップにも使われているところだ。
日本でも要望の声多数
ついに実現したPSの機能性表示
アメリカで脳機能向けに表示されているPS(ホスファチジルセリン)について、2015年4月から機能性表示食品が始まった日本においても、社会的な脳機能へのニーズから、関与成分として利用したいという要望が多数寄せられていた。
リパミン広報センターでは、PSを機能性表示食品に対応させるべく、3社合同で「脳機能改善」と「ストレス低減」の機能性に関して研究レビューを実施。2017年末に、ついに脳機能改善に関するSRが受理されるに至ったのだ。
PSを90%含有する
高品質の原料ブランド「リパミンPS」
PSは細胞を構成するのに欠かせない物質で、普段の食事からも摂取しているが、近年の食文化の変化も影響し、いずれの食事からも微量でしか取れず、十分量を確保することは困難視されてきた。
しかし、1992年に大豆レシチンからのPS抽出が実現。その後、大豆を原料としたPSを90%含有した高純度原料製品の製造が可能となり、その原料ブランド「リパミンPS」を、国内では2社が販売している。