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8大栄養素としてヒトケミカルを啓蒙

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 日本人が抱える健康面の短所を補助
 「α-リポ酸」「L-カルニチン」
 「CoQ10(コエンザイムQ10)」

 /シクロケム
   東京都中央区、TEL03-6262-1511

環状オリゴ糖の包接技術を開発する過程で、さまざまな健康素材の機能性メカニズムに携わってきたシクロケム(東京都中央区)は、健康長寿に必要な栄養素として、従来の栄養成分に、新たに「ヒトケミカル」のカテゴリーを加えた8大栄養素としての捉え方を啓蒙している。

ヒトケミカルとは、ヒトが本来的に持つ栄養素
 ヒトケミカルは、人間が本来的に備える栄養素を示す造語。広義では幾つもの栄養素が該当するが、同社が提唱しているのは「α-リポ酸」「L-カルニチン」「CoQ10(コエンザイムQ10)」の3栄養素だ。
 人間の細胞は受精直後から分裂を繰り返し、その数は20歳頃をピークに以降は齢を重ねていくごとに減少していく。その減少率が一定の割合を超えた時に、人間の体は終末期に向かっていくという。
 そうした人間のすべての細胞には、糖や脂肪からエネルギーを生みだす「ミトコンドリア」があり、このミトコンドリアの働きに必須とされるのが「α-リポ酸」「L-カルニチン」「CoQ10(コエンザイムQ10)」だ。この3栄養素はもともと医薬品で用いられていたものが食品として使えるようになったという点でも共通している。
 ヒトの体に本来的に存在するものだが、細胞数と同様に20歳頃をピークにして減少し、免疫力・NK細胞も同じように推移していくことから、健康と密接に関わるものと分析されている。そのため、医薬品や食品によって摂取することが望ましいといわれているのだ。 ニュース写真
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【従来の7大栄養素】
(1)炭水化物、(2)タンパク質、(3)脂質、(4)ビタミン、(5)ミネラル、(6)食物繊維、(7)フィトケミカル
 +
(8)ヒトケミカル
栄養区分を1つ増やし【8大栄養素】を提案
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ヒトケミカルの必要性が高い日本人の体質
 なぜ今、ヒトケミカルなのか――。神戸大学医学部客員教授で同社代表の寺尾啓二氏は、日本人には健康長寿に不向きな短所があると指摘する。その短所が原因で、平均寿命と健康寿命との間に乖離が生じているというのだ。
 日本人の短所は、動物性タンパク質を食べてこなかった食文化や、現代における食の欧米化に起因するところが大きい。
 具体的には、
・血液温度が低い
・インスリン分泌量が少ない
・糖化しやすい
・消化力が乏しい
 といった点が挙げられる。

飽和脂肪酸に慣れていない日本人
 今、日本人が摂取している脂肪には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類がある。このうち、牛や羊に含まれる飽和脂肪酸は、常温で固体化し、体内ではドロドロの性状にある。一方の不飽和脂肪酸は魚に多く含まれ、常温で固まりにくく、体内でサラサラの性状にある。
 飽和脂肪酸は常温で固体化する性質を持つが、その飽和脂肪酸を豊富に含む羊は、血液温度が44℃と高い。脂肪をなめらかな状態で保持するためだ。そうした動物の肉を古くから主食としてきた欧米人も、平均体温が39℃と高く、脂肪を体内で利用するのに適した体質を有している。
 それに比べて、低温でもサラサラの不飽和脂肪酸を含む魚肉を中心に摂取してきた日本人は、平均体温が37~38℃と低く、牛肉や羊肉といった飽和脂肪酸を摂取するようになると血液がドロドロになりやすい体質となっているのだ。

インスリン量が少ない
 インスリンは糖尿病に関わることから糖に対するイメージを持たれがちだが、脂肪代謝にも関わるもの。牛や羊といった動物肉を食べてこなかった日本人は、脂肪の代謝にインスリンが必要でなかったため、もともとのインスリン分泌量が少ない傾向にある。

糖化しやすい
 また、インスリンの分泌量が少ないと糖尿病にもなりやすい。血中に糖が多くなると、水分を含むタンパク質とブドウ糖が結ばれることが多くなり、「糖化」しやすい状態になってしまう。これが老化を進行させる要因になるのだ。

L-カルニチンの摂取不足で消化力が弱い
 モンゴルが相撲で横綱や大関を輩出し、ニュージーランドがラグビーで強豪と謳われるのには、羊などの動物肉を多く摂取してきた食分化的な背景がある。羊肉には消化液の分泌を促す栄養素「L-カルニチン」を多く含んでおり、摂取することでタンパク質からしっかりと筋肉を組成することができるからだ。
 一方、動物肉に接してこなかった日本人は、このL-カルニチンの摂取量が少なかった。それゆえに、胆汁酸を分泌する量が少なく、消化能力が弱いといわれている。

脂質代謝をL-カルニチン
   糖質代謝をR-αリポ酸
      エネルギー産生をコエンザイムQ10
 上記のように、日本人は健康長寿に不向きなさまざまな短所を抱えている。
 その短所を補える栄養素というのが、ヒトが本来的に持つヒトケミカルの「α-リポ酸」「L-カルニチン」「CoQ10(コエンザイムQ10)」の3栄養素だ。
 R-αリポ酸は、抗酸化物質としても知られるが、糖質の代謝を促進することができる有用素材。L-カルニチンは先述のとおり、消化液の分泌を促す働きがあり、さらにミトコンドリアに脂肪酸を運搬することで脂肪の代謝にも寄与している。CoQ10は、抗酸化作用に加え、ミトコンドリア内ではブドウ糖や脂肪を代謝する働きを持つ。
 脂肪や糖の代謝をミトコンドリア内でサポートできるこれらヒトケミカルを活用すれば、細胞レベルで健康長寿にアプローチできるのだ。
 「α-リポ酸」「L-カルニチン」「CoQ10(コエンザイムQ10)」は、それ単体では吸収性や安定性に難があり、人が摂取しても体内での利用効率に課題があったが、同社では環状オリゴ糖の包接技術により生体内での利用効率を格段に向上させることに成功している。
 今後も、8大栄養素としてのヒトケミカルの啓蒙と、環状オリゴ糖による生体利用能を高めた製剤の活用を広めていく方針だ。


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