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新たなキューサイへ、ブランドを刷新

インタビュー写真

 「青汁事業」を「ケール事業」へ転換
 新スローガン「生きるを、しなやかに。」
 キューサイ株式会社

 代表取締役社長
  神戸聡氏

「まず~い、もう一杯!」のテレビCMで名を馳せ、青汁の会社としてイメージを確立してきたキューサイ株式会社(福岡県福岡市)が、その既存イメージからの脱却に向けて新戦略を発表した。これまで築き上げてきた強みを活かしながら、新事業の創造にも着手。さらなる飛躍を目指す同社の取り組みについて、代表取締役社長の神戸聡氏に聞いた。

――ブランドの刷新を発表し、ロゴも新しくなりました。そこにはどんな意味が込められているのでしょうか。

神戸 創業55年目を迎えたキューサイは、青汁だけの会社から脱却するため、そして新商品や新しい取り組みをより多くの方々にお届けするために、企業ロゴとコーポレートスローガンを刷新しました。
 
インタビュー写真
 
 これが私たちの新しい企業ロゴとコーポレートスローガンです。
 企業ロゴとコーポレートスローガンの作成に当たっては、若手を含む多くの有志社員による、プロジェクトメンバーによって、半年間をかけて協議を重ねました。
 このコーポレートスローガンには、強固な強さではなく「どんなうねりの中でも柔軟に生きていくことができる」、そんな「しなやかさ」をお客様にご提供していきたいという想い、そして、私たち自身もしなやかな企業であり続けたいという想いを込めています。
 一日一日を大切に、丁寧に、前向きに、季節の移ろいや時代の変化を、楽しみながら、いつまでも自分らしく生きていく。そんなお客様のしなやかな生き方を、叶え支え続けていきたいと考えます。

――「Q」のイニシャルが印象的です。

神戸 ロゴに掲げたQには、キューサイが大切にしている3つの意味が込められています。
 常に問いかける「クエスチョン」。
 探求していく「クエスト」。
 高い品質である「クオリティ」。
 この3つのQに添えた「’(アポストロフィ)」は、気づきへのアテンションを示しています。
 また、中央の円は地球環境を示唆します。コーポレートカラーは、地球を想起するブルーと私たちの原点である青汁を想起するグリーンの中間色を採用しました。
 これまでの伝統と新しい未来への想いを融合した色で「キューサイブルー」と名付けています。

――新たに生まれ変わったキューサイさんですが、これからどのような方針を取られるのでしょうか。

神戸 ここ数年、キューサイの売上は踊り場に差しかかっていました。その打開に向けて新たに取り組んでいくのが3つの軸です。
 1つ目は、これまで創造してきた価値をより多くの方面へ広げていく「既存事業の進化」。
 2つ目は、新しい事業を生み出し、新たな価値を提供する「新事業の創造」。
 3つ目は、既存のお客様とより濃い関係を築くとともに、新しいお客様との関係を構築する「顧客接点の拡大」です。

――既存事業はどのように進化するでしょうか。

神戸 これまでキューサイは「健康」「健康寿命延伸」「クオリティオブライフ向上」を掲げて、シルバー世代のお客様を中心にヘルスケア、スキンケアの様々な商品をお届けしてきました。
 特には、青汁の「まず~い、もう一杯!」のCMの印象が色濃くあります。また、長きに渡って多くのお客様に青汁をお届けし続けてきたこともあり、キューサイがすなわち「青汁だけの会社」というイメージをお持ちの方が多いのも事実です。

 そうしたことを踏まえ、キューサイは「青汁だけの会社」というイメージからの脱却を目指し、既存の青汁事業から進化した「ケール事業」へと大きく舵を切ります。

 昨今、スーパーフード素材「ケール」の健康美容への有用性が注目されつつあります。
 スムージーやコールドプレスジュースといったグリーンチャージ市場は年々拡大し、生鮮ケールもスーパーなどでの販売が拡大しました。ケールの取り扱い専門店もどんどん増え、ケール市場が広がりを見せているのです。

――商品展開も、これまでと変わる部分があるでしょうか。

神戸 今後、新たに強みのある商品を開発・発売していく予定です。
 すでに発売した商品で言いますと「大人のダブルたんぱく」があります。
 タンパク質のブームが来つつある中、我々は「動物性」と「植物性」の両方のタンパク質を摂取しやすい形で提供することを重視しました。
 動物性だけに偏ってムキムキに、植物性でスリムにといった、極論になりがちですが、本質的に健康のことを考えれば、動物性と植物性のタンパク質をバランス良く摂り入れ、しかもそれを体内に吸収しやすいようにしていくことが大切です。動物性と植物性のゴールデン配合バランスを具現化した商品となります。

――今までなかった分野での商品づくりに取り組まれていくというイメージでしょうか。

神戸 そうですね。完全なイノベーションだけにこだわらず、認識の異なる形でリノベーションを図ることも同時に考えていきます。
 青汁からケールに舵を切ったのも、青汁市場が激しい価格競争となり、青汁の中身よりも値札を見るだけとなっている状況に、リノベーションが必要と考えたからです。
 青汁を横並びに見てきたお客様に、もっと細部で価値ある部分、評価すべきポイントがあることを認識してもらうために「ケール」をアナウンスしたわけです。
 いわゆる、エッジを立てる、という考え方ですね。

――青汁の商品ブランドは今後どうなるでしょうか。

神戸 従来のケール青汁から進化を遂げた「THE KALE(ザ・ケール)」が誕生しました。
 このブランドは、青汁を飲むだけではなく「ケールを摂る」という価値観に重点を置いています。
 主力の商品シリーズである「ケール青汁」を全商品リニューアルし、順次切り替えていきます。


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