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料理や飲み物に混ぜても使える新美容飲料

インタビュー写真

 「プラセンタC300mL」斬新なレシピ創造も
 地球環境に配慮しフードロス対策を
 アース製薬株式会社

 ニューチャネル事業部
  平川敏博氏、安波さやか氏

虫ケア用品からオーラルケア用品、衛生用品、入浴剤、園芸用品など、日常生活に欠かせない数々の名ブランドを開発してきたアース製薬株式会社(東京都千代田区)。今回は、同社が手掛ける美容向け健康食品ブランドについて、ニューチャネル事業部事業推進部事業企画課の係長 平川敏博氏と同プロジェクトコントローラーの安波さやか氏に聞いた。

――アース製薬さんの美容向け食品開発の歩みについて。

平川 プラセンタの美容向け食品事業は、2005年にアース・バイオケミカル株式会社(現アース製薬株式会社)の頃から始まり、2008年から商品を販売しています。
 初めの商品は小瓶のミニドリンクだったのですが、当時、量販店での美容系プラセンタ商品の取扱いはほとんどありませんでした。今でこそ美容食品としての知名度も高いプラセンタですが、ふり返れば、ここまでヒト由来の時代から牛由来にかけて紆余曲折を経てきています。 インタビュー写真
 開発初期、医薬品のプラセンタは滋養強壮系だけだったのですが、当社が健康食品としてプラセンタを扱う際には美容向けの特性を生かしたいと考えました。量販店でプラセンタの美的側面を知ってもらいたかったのです。
 その後、2010年頃に一時プラセンタブームとなりましたが、一過性で終わらせたくないという想いから、長く続けられる手頃な価格帯の商品を開発しました。
 最近では、現代のニーズにマッチするよう既存の商品を見直し、アース製薬のブランドとして、新たなコンセプトでの商品開発を進めています。

――アース製薬さんが「美容」向けの食品に着目されたきっかけとは。

平川 アース製薬は大塚グループに属していますが、グループの創業の地が徳島県であり、また当時健康食品原料供給先の企業も創業地が同じく徳島県です。
 そうした徳島創業の企業どうしというご縁もあり、共同商品開発を行うこととなったのが始まりでした。
 健康食品原料は幾つかあったのですが、2000年から2005年にかけて、美容系の健康食品市場がとても伸びていたんですね。そこで美容向けの方向で商品を考えたのです。
 その頃、ペット用品、防疫用殺虫剤などを行っていたのがアース・バイオケミカルというアース製薬の子会社なのですが、その研究開発本部が徳島県にあり、私自身はそこで開発に携わっていました。

――現在はアース製薬として美容食品ブランドを展開されています。

平川 2017年に子会社の事業効率化を図り、その事業の幾つかをアース製薬と統合したことで「アース製薬の美容健康食品事業」が誕生しました。
 ですので実は、アース製薬としての健康食品ブランドは、発足してまだ2年ほどの新しい分野なのです。
 当時、社内でも「突然、健康食品の事業が現れた」と驚いた方も多かったと思います(笑)。
 アース製薬として開発した美容健康食品の第1弾は乳酸菌が配合されたプラセンタCゼリーだったのですが、2019年9月に開発した新商品「プラセンタC 300mL」は、アース製薬ブランドの第2弾商品となります。ぜひアース製薬の美容健康食品ブランドを知ってもらいたいですね。

――アース製薬として開発された今回の新商品、濃縮美容飲料「プラセンタC300mL」ですが、どんなことを意識されましたか。

平川 従来の、そのまま飲んでもらうという商品ではなく、色々な飲み物や料理に活用して「日々楽しんで利用できる」ことを重視しました。
 当社で行ったアンケートでは、女性たちが「日頃から色々な料理や飲み物に合わせられる美容健康食品」を求めていることが分かっていたのです。
 そこにマッチした商品として企画したのが今回のプラセンタC300mLです。

――シーンを選ばず、いろいろな料理や飲み物に合わせられるタイプの商品ですが、想定された使い方などはありますか。

安波 プラセンタC300mLは、意図して何にでも合うようにしており、利用しやすい形で自分流にアレンジして使っていただきたいと思っています。
 例えば牛乳で混ぜるととろっとして飲むヨーグルトのようになりますし、お肉やカレーのコク出しにも使うことができます。どんな料理に合うかなどは今後も発信していきたいですね。
 また、中には混ぜたくないという方もいらっしゃいますのでそのまま飲めるようにもしています。
 日頃は炭酸水で飲み、たまに違った飲料で割ってみると味に変化をつけて飽きずに続けられますね。
 冬場はプラセンタ1に対し4で割って濃い味に、夏場はプラセンタ1に対して10で割り、さっぱりと飲んでいただくのもオススメです。
 皆さんそれぞれの楽しみ方を発見していただきたいですね。
 そういった発見を寄せていただくコミュニケーションの場の創出など、今後もさまざまな構想を練っていきたいと思います。

――汎用性が高い商品ですが、味はどのように設計されたのでしょう。

安波 美味しさにはこだわりを持っており、開発の段階で社内の女性メンバーにも何度もチェックしてもらいました。

川 以前の商品開発で、プラセンタにはマンゴー味が適していることも分かっていましたので、それを今回の商品にも生かしています。

――プラセンタといえば「臭み」がネックとも言われますが、どのように乗り越えられたのでしょう。

平川 2008年から取り扱ってきた原料ですので、味付けにはノウハウを蓄積しているんですね。そうしたものも駆使して、臭みなく美味しい商品に仕上げています。

――様々な美容素材がある中で、プラセンタを選ばれたポイントとは。

平川 美容向けの食品素材というとコラーゲンが有名ですが、こちらはすでに大手企業を中心に市場が形成されています。そこに参入するよりは、新市場を創造したいと考えました。
 プラセンタはポテンシャルの高い素材です。恒常性を維持し、平均を保つといったことが言われています。上がっているところを下げ、逆に下がっているところを上げるなど、フラットな状態に戻すイメージですね。
 中国では古く漢方として使われており、韓国でも古くから利用されてきた歴史的背景のある食品でもあります。

――開発時、苦労されたことはありますか。

平川 それほど苦になったことはないのですが、やはりお客様目線で作るということですね。アース製薬の商品として出すのであれば、こうだね、ということは考えました。


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