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母と子の健康を支える永谷園の新青汁

インタビュー写真

 「子供と一緒においしい! フルーツ青汁」
 味ひとすじを基本に新部署で健食展開へ
 株式会社永谷園

 健康食品営業部 企画課
  課長代理 新海裕子氏

一大ブランドのお茶づけを筆頭に、ふりかけ、みそ汁、そうざいの素、麺商品など数々の即席食品ブランドを世の食卓に送り続けてきた株式会社永谷園(東京都港区)。今回は「『冷え知らず』さん」などの人気シリーズを手掛ける健康食品営業部 企画課 課長代理の新海裕子氏に「子供と一緒においしい! フルーツ青汁」について聞いた。

――永谷園さんの近年の健康事業へのお取り組みと青汁の開発経緯とは。

新海 約2年前に新規事業として健康食品の専門部署「健康食品営業部」を立ち上げました。ゼロベースでのスタートでしたので、どの分野から着手していこうかと健康食品全体の市場を俯瞰したのですが、そこで青汁市場がまだ成長を続けていることに着目しました。
 実は、もともと永谷園グループでは青汁の原料となる大麦若葉を販売していたのです。成長市場であり、グループで大麦若葉を扱っているのなら、参入しない手はありません。そこで永谷園の健食事業の一つの柱として、青汁を開発することになりました。 インタビュー写真
 青汁を手掛けるにあたり、成長市場とはいえ、通販やドラッグストア、スーパーなどさまざまなチャネルで、先発のメーカー様がそれぞれの切り口でしっかりと商品展開されています。
 いくら永谷園グループが素材を有しているとはいえ、それは一般のお客様には知られていないことです。
 永谷園が青汁を掲げても違和感のあることではないのですが、かといってただそれだけではお客様に「それで…?」と言われてしまいます。
 やはり新しい切り口を探さなければならないわけです。

――「子供と一緒においしい! フルーツ青汁」の新しい切り口について、どのようにお考えになったのでしょう。

新海 成長途上にある青汁市場は、もともとシニアの方が中心でしたが、ここ数年はダイエット青汁のように若い方々にも浸透してきています。
 青汁のマズイというイメージが払拭され、甘みが増してフルーティーになり、どんどん飲みやすくなってきたわけです。
 当社としても、甘い味付けの青汁が年々伸長していることは把握していました。
 調べると、「甘く飲みやすい」「野菜不足の補完ができる」ことを飲用理由とするお客様が非常に多かったのです。
 そこで、小さいお子様を育てる親御さんの「子供がなかなか思うようにご飯を食べてくれない」という悩みにフォーカスして、フルーツ青汁を企画しました。実は、私自身も4歳になる子供がいるのですが、まさにその悩みの渦中だったのです。本当に食べてくれないんですよ(笑)。

――子育ての大変さをご自身で経験されていたことが企画に生かされているのですね。

新海 野菜不足への悩みについて調べてみると「野菜を普通に食べてくれる」というお子様も意外といらっしゃったのですが、そうしたご家庭であっても、多忙の中で朝ごはんに野菜が不足してしまう時などには、青汁という手軽な選択肢があるのは、とても有意義なことです。
 野菜嫌いではない子供であっても積極的に野菜を取らせたいという親の気持ちも見えてきましたので、フルーツの味付けで青汁と飲みやすくし、日々の生活の中に取り入れられるように設計しました。

――子供と一緒においしい! フルーツ青汁の商品コンセプトとは。

新海 「野菜不足を心配するお母さんのための、親子で楽しめる青汁」です。子供専用ということではなく、母子が一緒に飲める青汁であるという点を強調しています。
 子供向け青汁は他にも世の中に出回っているのですが、それですと子供専用商品というイメージがついてしまい、大人には向かないのではと思われてしまいます。そうではなく、親子が一緒になって飲めることが「子供と一緒においしい! フルーツ青汁」の大きな特長ですね。

――家族皆が使うもの、ということでしょうか。

新海 家族と言ってしまうと、どうしても「自分事化されない」傾向がありますので、そこはしっかりと「母と子」に絞っています。
 その特長付けとして「鉄分」を取り入れました。成人女性は鉄が不足しがちで、また、厚労省の調べで成長盛りのお子様世代でも、鉄分の不足が明らかになっています。
 今回の開発には、女性医師ならではの視点で日本人の健康問題に取り組まれている内科医の山本佳奈医師の協力を得ていますが、やはり鉄分が不足していると子供の成長に影響を及ぼすことを指摘されています。

――母と子にターゲットを絞るという点について。

新海 子供の飲食には「母と子」という不動のシチュエーションがあります。青汁がダイエット目的などで若い人たちにも利用されてきている一方、青汁飲用の理由は野菜不足の補完がトップでした。


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