HOMEインタビュー一覧 ≫ 株式会社ドクターシーラボ「美禅食」インタビュー(1)

禅食に美の価値を付与し、健康的に美しく

インタビュー写真

 人気ブランド「美禅食」シリーズ
 ゴマきな粉に加え「カカオ」「抹茶」も
 株式会社ドクターシーラボ

 マーケティング部 商品企画グループ
  グループ長 市原澄子氏

医療現場から得られたデータをもとに様々な健康食品・サプリメントを開発してきた株式会社ドクターシーラボ(東京都渋谷区)。美容皮膚科シロノクリニックから始まり、創業20周年を迎え、医薬品や吸収性に優れたビタミンCサプリメント、尿漏れ対策サプリメントの開発など、女性たちの悩みに寄り添う取り組みを活発に行っている。今回は、人気のダイエット向け食品ブランド「美禅食」について、マーケティング部商品企画グループ グループ長の市原澄子氏に聞いた。

――美禅食ブランドについて。

市原 美禅食はインフォマーシャルでも展開している当社の主力商品の1つで、お客様にドクターシーラボを知っていただける入口商品にもなっています。
 当社ユーザー様が9割以上女性なので、もちろん女性がメインになるのですが、美禅食のダイエットコンテストを開催した時には男性の方もいらっしゃいました。
 当社にいらっしゃる男性のお取引先様の中でも、美禅食を買われている方の割合は高いです。男性ユーザーの方も増えてきたなと感じていますね。 インタビュー写真
 主力の化粧品アイテム「アクアコラーゲンゲル エンリッチリフトEX」のメインユーザーが40代以上ということもあり、顧客数でいうと40代以上が一番多くなっています。

――美禅食ブランドの開発経緯を教えてください。

市原 当社は現役の皮膚科医が開発するメディカルコスメを軸として化粧品を開発していますが、健康的で美しくという企業理念から健康食品分野でも、お客様のニーズにあわせてプラセンタや乳酸菌といったサプリメントを幅広く展開しています。
 そうしたお客さまのニーズの中でも、ダイエットは年齢を問わず、すべての女性にとって大きな関心事です。
 かつて、ドクターシーラボでは「ダイエットパウダー」という商品をリリースしていました。ダイエットに着目した商品は、それが初めてだったのですが、なかなかヒットとまではいかなかったんですね。
 そこから、美禅食の開発経緯へ至るのですが、世の女性たちが求めているダイエットニーズに応えたいと考え、食べながらきれいになれるような商材はないかと探しました。
 2010年頃のことですが、当時、韓国では「禅食(ゼンショク)」という僧侶が食事の代わりに食べる栄養食品がブームになっていました。韓国でも1食置き換えや、おやつ代わりの健康食品が注目され始めていたのです。
 当社の会長兼開発管掌役員で、皮膚科医でもある城野が韓国に出張に行った際に、その禅食と出逢いました。その際「これを日本人向けに、ダイエット・美容系食品として作れないか」と着想したのが、商品企画のきっかけとなっています。
 当時はインフォマーシャルで1食置き換えのダイエット系プロテインやゼリー商品が世の中に出ていましたが、そうしたカテゴリーの中で新しいコンセプトの商品を作れないかと考え、韓国の禅食から発想を得たという流れですね。
 韓流ブームの勢いで、韓国の美容も注目されていました。そこで当社がスキンケアで培ってきた「美容」という価値観を禅食に加えて「美禅食」としたのです。
 韓国にある禅食のコンセプトを、ダイエット・美容の訴求を付与して日本向けにリリースする――。これが美禅食の原点です。

――美禅食の開発コンセプトとは。

市原 基本的には1食置き換え用途の設計ですので、サイリウムを取り入れて満足度を高めるようにしていますが、大きなコンセプトは1度に多くの食材を取れることです。
 開発時には多くの食材を取り入れることを念頭に、原料を探しました。さらに、ある程度価格を抑えつつ、皆さんが美味しいと思えるよう味にもこだわっています。

――味の設計はどのように。

市原 禅食をモデルにしていたのですが、味の面では、柔らかい甘さを出しています。参考にしていた韓国の禅食は甘じょっぱかったんですね。しかし、健康面に配慮して塩味は極力抜き、また添加もせず、そのうえでカロリーを抑えることに注力しました。水で溶かした場合の一食は60kcalを切っています。
 どのような味が好まれるか探求する中で、自然な甘さが最適であると考え、黒糖を採用しました。黒糖が含むミネラルの健康や美容への価値はよく知られていますので。
 その黒糖をベースに広げられる味として「ゴマ」と「きな粉」を取り入れました。配合した31種の植物の中にもあるので、風味づけにもとても相性が良かったのです。日本に古くから根付く食材で、健康的であることも皆さんご存知です。
 そうした経緯で、美禅食のゴマきな粉風味のほんのり黒糖味が形作られていきました。

――味の開発で注意したことはありますか。

市原 ダイエット中に飲んで罪悪感のない甘さになるよう工夫しました。甘くておいしい、けれども一方で、お客様に「本当にこれで痩せるの?」と懐疑的な気持ちにさせては、やはりダメなのです。
 味の印象による、ダイエットへの貢献度ですね。自分がダイエットを行っているという実感が得られることも大切です。
 あまり表には出てこない部分ではありますが、お客様が潜在的・感覚的に捉える部分にも配慮しました。

――苦労した点はありますか。

市原 食品のモニタリングはとても難しく、好みが分かれるんですね。しかも、そうした好みは不変的です。例えば「この味が好き」という二人がいて、「嫌い」という三人がいると、二人は好きと言い続けますが、嫌いな三人はずっと嫌いなままなのです。
 ある雰囲気が好きな人は、その雰囲気が好きであり続けますし、その雰囲気を嫌いな人はずっと嫌いなままであったりもします。何度やっても変わらない傾向性があるんですね。多くの人で試して決まるものでもありませんので、味の設計は本当に難しいです。
 甘味の感じ方も人それぞれで、ちょうどいい味を作るのにも苦労しました。人によっては甘すぎたり、味がなかったりと、同じ味でこうも差が出るのかと。
 ゴマきな粉味に関しては、好みも割れ難く、総じて評価は高かったのですが、それでも試作は何十回と行いました。


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