HOMEインタビュー一覧 ≫ 養命酒製造株式会社「グミ×サプリ」(1)

養命酒に代わる第2の柱、建設へ

インタビュー写真

 美味しく手軽に「グミ×サプリ」
 前向きに老化と向き合う商品を
 養命酒製造株式会社

 マーケティング部 次長 福盛禎仁氏(写真左)
  マーケティング部 鈴木和重氏

健康の薬酒「養命酒」によって人々の健やかな生活に寄り添う養命酒製造株式会社。近年は「食べる前のうるる酢」や「グミ×サプリ」、機能性表示食品の「生姜黒酢」など、魅力的なヘルスケア商品を多岐にわたる販売チャネルで展開。今回は「グミ×サプリ」について、開発を手掛けたマーケティング部 次長 兼エイジングケアグループリーダーの福盛禎仁氏と、マーケティング部 エイジングケアグループチームリーダーで薬剤師の鈴木和重氏に聞いた。

――養命酒製造のヘルスケア事業と、グミ×サプリの開発経緯とは。

福盛 我々は「養命酒」の製造販売を本業としていますが、それに代わる第2の柱となる事業ができないかと、ビューティ&ヘルスケアの分野で商品展開を考え、2012年から「食べる前のうるる酢」を販売しました。当初はビンタイプのものをコンビニで発売し、その後、現在の紙パックのタイプでスーパーにも販路を広げていきました。
 我々は、養命酒に代わる事業の軸として「抗糖化を背景に持った商品を作る」ことを据えています。そのため、うるる酢に関してヒト臨床試験を実施し、幾つか肌への有用性を確認しました。 インタビュー写真
 しかしながら、食品として表立って訴求することはできませんので、野菜を先に食べる「ベジタブルファースト」の概念に基づき「食べる前のうるる酢」というネーミングで工夫したのです。
 発売時は吉本女性芸人7人を起用したり、沢尻エリカさんをテレビ起用したりと、さまざまなPRを行ったのですが、現在においても抗糖化による肌への有用性は伝えられていない状況です。うるる酢の商品だけではなかなか事業に広がりがないということで、他に何か良い商材はないかと、私と鈴木、そして弊社の役員2人とでアメリカの流通現場を視察しに行きました。
 これが2年ほど前の2015年2月のことになります。ちょうどその頃、日本では4月から機能性表示食品制度の施行を控えていました。制度開始以前から、日本のスーパーやドラッグストアはアメリカをモデルにして変わってくると予測されていました。
 そこでアメリカのダイエタリーサプリメント、つまり日本における機能性表示食品がどういった位置づけにあるのか、どのくらいのシェアを持つのかを、直接、現地の売り場へ調査しに行ったのです。
 そこで見たのが、まさにグミのサプリでした。

――現地でグミに着目されたわけとは。

福盛 アメリカもサプリメントが多いのですが、我々には、いわゆるサプリメント、つまり錠剤やタブレット型の商品は作らないというポリシーがあります。
 というのは、養命酒もそうなのですが、エイジングケア商品を提案するにしても、義務的にではなく「ポジティブに楽しみながら」老化と向き合っていただきたいという想いがあるからです。弊社では、その究極が養命酒であると自負しています。
 第2の柱となる事業について抗糖化を軸に据えたのも、根底には前向きに老化と向き合いながら加齢とともに進む糖化をケアしていくという考えがあります。
 アメリカでも錠剤や液体、リキッド系などさまざまな商品があるのですが、我々としては食品の延長線上でエイジングケア商品を作りたいと考えていました。
 アメリカのグミは子供向けでしたが、子供向けに健康食品が売られているのを見た時、私が思い浮かべたのは河合製薬さんの「肝油ドロップ」です。
 我々が子供の頃には、夏休み前になると肝油ドロップを買って美味しく食べていたことを記憶しています。1日の粒数を制限されることで、子供ながらに次の日を楽しみに思うようになったものです。
 やはり、楽しみながら、待ち遠しくなるような前向きな健康サポートができればいいなと――。
 そうしたことをグミに落とし込んだのが、このグミ×サプリです。

鈴木 女性からは、一般的なサプリメントの形状に対して「飲み続けるのが大変」といった声もあります。薬のようで馴染めない、飲みにくいという方もいらっしゃるのです。さらに、お客様が商品選択の際に重要視するのは、成分や価格、メーカーなのですが、次いで「飲みやすさ」や「少量の摂取で済ませたい」といったニーズもあります。
 そういった方々にとって、グミ×サプリは続けることが面倒でなく、ニーズにも合致しています。水無しで、美味しく、手軽に続けられることがポイントですね。

――当初からグミの形態を考えていらっしゃったのですか。

福盛 構想時には河合製薬さんの肝油ドロップのように機能的なイメージで開発したかったのですが、河合製薬さんはOEMを受けいらっしゃらないですし、あの形態で製造できる企業様もほとんどありませんでした。その他の企業様が製造していないこともないのですが、国内で作れる技術を持った受託企業はほぼなく、すでにパンク状態だったのです。
 そこで模索し、アメリカ型のグミが日本で受け入れられるかどうか未知数だったのですが、グミ型の健康食品を作ろうと企画したのです。
 グミ×サプリの企画立案当時、食べる前のうるる酢のビンタイプでお世話になっていたセブンイレブンさんに、商品開発の旨をお伝えしました。すると、グミ×サプリというコンセプトそのものが中々ないこともあって、本部の方に興味を持っていただいたのです。


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