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新たな構想を続々と発信、業界をリード

インタビュー写真

 教育、ブランディングサポート等を実施
 海外やメディカル事業にも新展開
 一般社団法人日本スーパーフード協会

 代表理事
  勝山亜唯美氏

市場を席巻したキーワード“スーパーフード”。その立役者として活躍する一般社団法人日本スーパーフード協会は、知識啓発のための資格制度や先を見据えたランキング、ジャパニーズスーパーフード、モバイルスーパーフードなど、数々の新構想を生み出し、積極的に世に発信し続けている。同協会の代表理事を務める勝山氏に、産業隆盛に向けた取り組みについて聞いた。

――日本スーパーフード協会の創設経緯とは。

勝山 私はもともとファッション雑誌の編集者やテレビのプロデューサー、広告なども手掛け、マスコミ関係の仕事を遍歴してきました。メディアに関する現場では健康や美容、食品と係る機会も多く、その頃からPRやブランディングを経験してきています。
 番組制作に携わる中で「これからはマルチメディアの時代」であると感じていました。テレビだけでなく、ITやいろいろなものを総合的に駆使したブランディング、PRが必要だと考えたのです。そこでヒト、コト、モノを有名にするPR会社「ホワイトナイト」を創設しました。 インタビュー写真
 PRを主事業とする企業ですので、常に最先端のものが集まってくるわけです。簡単なものではなく、名前を聞いても皆が「それは何?」と首をかしげる難しいものを受けておりましたので、その中で、当時は存在も知らなかった「スピルリナ」等の素材に出会いました。
 調べてみれば、それはアメリカでスーパーフードという、すでに巨大市場を形成する商材群の一つであると知りました。同時にスーパーフード自体が食文化として非常におもしろいものだと感じたのですね。
 それで2009年頃、当時は言葉すら知られていなかったスーパーフードを、日本で啓発するべくビジネス上のライフワークにしました。ともに活動をし始めたのが前代表の「いとうゆき」です。彼女は、アメリカで普及していた酵素を用いた低温調理食品の「ローフード」に着目し、日本で広めていました。
 当時、スーパーフードを知る人はほとんどいませんでしたので、一緒にスーパーフードを盛り上げていこうと2013年秋に立ち上げたのが、日本スーパーフード協会です。背景として、同年秋にスーパーフードの大きな動きがありました。
 サンフードというアメリカにおけるスーパーフードの2大メーカーの1つが、伊勢丹に入り、さらに日本で初となるスーパーフードの教科書を私たちが出版したのです。
 この2つが同時に起こったことで一気に注目され始め、「スーパーフードについて教えてほしい」といった声が多く寄せられるようになりました。それまで、スーパーフードをビジネスとして始めたいと考えていた方はたくさんいらっしゃったようですが、どこで学んだらいいのか、どう展開したらよいのかがわからなかったのです。
 その後、協会は2014年1月に一般社団法人として法人化しました。

――協会の中軸は企業なのでしょうか。

勝山 一般的に普通の協会は「売り手」が売上を伸ばすために立ち上げるのが通例ですが、我々は少し特殊で、モノを販売していません。プロデュースですとかコンサルティングなど知的財産しか売らないと決めているのです。
 しかしながら、スーパーフードを広めるためには、実際に流通させる方々が必要となりますので、声かけをして企業や管理栄養士、美容家、ドクターを招致していったという流れになります。
 当時はスーパーフードの流通量はごくわずかでしたので、まだまだクエスチョンが浮かぶ雰囲気がありました。
 素材を扱う事業者自らが、自分たちの素材がスーパーフードであるとは思っていなかったと思います。スピルリナやチアシードも、当時はまだスーパーフードと認識されていなかったのです。それをスーパーフードとして共に盛り上げていったわけです。

――協会の活動内容とは。

勝山 事業内容は主に2つです。1つはスーパーフードの啓発・普及・人材育成で、もう1つはビジネスサポートです。
 人材育成ではスーパーフードアカデミーを創設し、「スーパーフードマイスター」というスーパーフードのプロフェッショナル教育をしています。
 実は今でも、本当の意味でスーパーフードを知っている人というのは少ないのです。健康食品の一種としか捉えられておらず、扱われ方も限られています。成り立ちや文化、海外のリアルビジネスの在り方といったことを理解していなければ、本当の意味でスーパーフードを展開できません。
 そこで必要なのが知識を有するスーパーフードマイスターです。また、日本で唯一内閣府が認可するオーガニックアドバイザーの講座なども主催しています。
 スーパーフードマイスターは一般人も誘致した資格試験なのですが、蓋を開けてみれば、第1回に集まったのは待ってましたとばかりに業界の方々でした(笑)。事業規模としても、そうそうたる方々が来られたな、という状況です。
 あとは常に最先端で仕事をするドクターらですとか、業界でスーパーフードビジネスを手掛けている方々などが当協会を卒業しています。
 人材育成として、業界のみならず広く一般の方も含めて育てていくことを目指しています。また、会員の義務として、スーパーフードアカデミーのジュニアスーパーフードマイスターの資格取得講座だけでも受けてもらうことにしています。そうでないとスーパーフードの会話が成立しないのですね。初年度の会費に研修費を入れているのは、最低でもジュニアだけは受けてもらうためです。
 教育事業とあわせて、企業のサポート事業も実施しています。双方の事業は隔たりあるものではなく密接に結び合っています。教育を受けたことで起業をした方も多く、そこから会員になる方もおり、会員どうしでのビジネスマッチングにも繋がっているのです。

――サポート事業について。

勝山 商品の開発やプロデュースも支援しています。例えば、中身はオーガニック専門会社が取り扱う素晴らしいゴジベリーなのですが、パッケージデザインがパッとせず波に乗れない商品を「スーパーフード」として新装しています。そうすることで一気に新しいマーケットと新しい顧客を広げていけるわけです。
 そのアイデア出しから、デザイン、ブランディングまでを、協会がサポートしています。パッケージを変えるだけでなくグラノーラとして使ってもらうといった食べ方、素材の選定やブレンド、コンセプト、写真に至るまで手掛けます。スーパーフードという文化や食べ方も含めて、今までなかった新しいフィールドへの展開を支援しているのです。


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