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日本に新たなアンチドーピング認証を導入

インタビュー写真

 国際的サプリメント認証「インフォームドチョイス」
 「DNS」国内第1号ブランドに
 株式会社ドーム

 社長室 執行役員(サプリメント部門担当)
  青柳清治氏

スポーツニュートリション分野で専門的な製品を開発している株式会社ドーム(東京都江東区)は、このほど自社ブランドの「DNS」において国内初となるアンチドーピング認証プログラム「インフォームドチョイス」を取得した。2020年の東京五輪に向け、スポーツへの取り組みが本格化していく中、同社が先導する革新的な認証制度について執行役員(サプリメント部門担当)社長室 サプリメント・メディカル事業部長の青柳清治氏に聞いた。

――「DNS」とは。

青柳 アスリートがアスリートのために開発した真のスポーツサプリメントブランドです。スポーツ選手やフィジカル面の向上を目指す方々の本当のニーズを理解して、製品を作り上げていくことを掲げています。 インタビュー写真
 もともと当社はアスリートが興した会社でして、創業者を含めて経営陣にもスポーツ経験者がいます。当初は海外から輸入したプロテインなどを扱っていましたが、日本での輸入販売にはさまざま難しいこともあり、であれば自分たちで日本人に適した製品を開発できないかと考えたのが発足のきっかけになっています。
 数年をかけて、どういった製品を作りあげていこうかと練ってゆき、生まれたのが「DNS」です。
 2000年から発売を開始して以降、順調に拡大を続け、現在は主力のプロテイン製品が売上の7割ほどを占めています。そのほか、サプリメント系についてもポートフォリオを拡充させつつ、さまざまなアスリートのニーズにお応えできるよう体制整備を進めているところですね。

――ユーザーはアスリートなのでしょうか。

青柳 今現在はプロ選手から一般の方も含め、幅広く利用していただけるブランドになっています。当初はトップアスリートをサポートするべく開発されたかなり尖がったブランドというイメージもあったかとは思います。
 実際、製品やコンセプトに共感くださるユーザー様は、フィジカルを大きくしようと体作りに熱心な方々が多くいらっしゃいまして、これまでもそうした方々を中心に支援を受けてきた経緯があります。
 トップアスリートらが扱うブランドであることが浸透していく中で「トップが使っているならば」と高校の体育系部活生ですとか、大学スポーツ、社会人でも継続してスポーツを続ける方々など一般の方々の利用も増えてきました。
 幅広い方々に使っていただくことを想定したうえで、モノの良さやパフォーマンスといった機能面から、着心地や美味しさといった使いやすさにまでこだわって開発しています。
 やはり、飽きずに飲むためには味のバラエティーを揃えていかなければなりません。ブランドとしてはトップが扱うイメージではあるのですが、実際のユーザー様は10代から20代、30代と多様な方々に使って頂いていますので。トップの選手が使っているレベルのものを、一般の人にも使っていただきたいという想いですね。

――ダイエット向けの企画などもあるのでしょうか。

青柳 ダイエットに、という位置づけはしていません。フィジカルを大きくしたいなど、本当にスポーツに特化したブランドでありたいと考えています。ですので、これを飲んでダイエットしましょうといったことは薦めていません。
 そのほか、小中学校生向けのジュニアプロテインについてもポリシーがあり、当社では作らないことにしています。というのは、中学校までは「食事をしっかり摂る」ことを重視しているのです。普段の食事でしっかりと栄養摂取ができないのに、サプリメントを利用するのはいけないだろうという考えです。中学生までは食育のために食事を摂る習慣や体を作っていくことが第一です。
 その上で、高校生から本格的にスポーツを始めますと成長期も含め身体が大きくなっていきますので、どうしてもたんぱく質の摂取量が足りなくなってくることがあります。そこでサプリメントというコンセプトが入ってくるのですね。
 アスリートになっても、しっかりと食事の摂り方を知らなければなりません。選手は決してサプリメントだけで生きていくわけではありませんので、食事を摂ることを覚えたうえでサプリメントです。
 実は、ジュニアプロテインという枠組みはマーケティング的にも一番売れているセグメントではあるのです。教育熱心な親御様が、自分の子供たちに強くなってもらいたいということで買い与えることが多いのですね。
 当社でもよくセール等を実施しているのですが、そういった親御様方が買いに来られる際に「うちの息子が野球をやっているのだけど、何を飲ましたらいいのでしょう?」といった質問もあったりします。
 高校生ならいいのですが、小学校や中学生であれば、やはり「食事を大切にしてください」ということを啓蒙しています。そもそもプロテイン(たんぱく質)に関してみれば、ジュニア用や大人用という概念はありません。人間の体を構成しているタンパク質は同じですので。

――アンチドーピング認証プログラム「インフォームドチョイス」の導入経緯を教えてください。

青柳 日本にはジャパンアンチドーピングエージェンシー(以下、JADA)という組織があります。
 2000年頃、日本でもアンチドーピングのサプリメント認証が必要との考えのもと、メーカーを集めて協賛金を募り「JADAマーク」が生まれました。当初から我々も一緒にやっておりましたが、14社ほどあった賛同企業は、2014年には当社を入れて5社に減少していました。
 同年に、JADAが新しいプログラムに移行するとのことで、協賛会社へのアナウンスを開始しました。新プログラムの内容について、協賛金が従来の600万円から1000万円に上がったことや、電通の介入があり、それまで直接JADAとやり取りしていたものが電通を通さなければならなくなるなど、我々として、納得のいかない点がいくつかあったのです。


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