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特集 - 脳機能 -

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 高齢化に伴い予防の役割さらに重要に
 機能性表示食品への取り組みも活発に
 日本初上陸の素材など注目動向も

/対応素材 取り扱い事業者紹介
  コグニアップ、PS、イチョウ葉など

高齢化による認知症罹患者の増加は今後さらに深刻化が問題視されている。一度認知機能が低下してしまうと医療でも根治は困難であり、海外では認知症の治療薬の効果が限定的と判断され2018年に入ってから数種の治療薬が保険適用外とされた国もある。一層と、日々の予防の重要性が示された脳機能について、健康産業界での取り組みを取材した。
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フランスで治療薬が保険適用外に
 日本でも使用されている4種類の認知症治療薬が、フランスでは医療保険の適用対象から除外された。認知症の進行を抑えることはできても、病気自体を改善することはできず、治療薬としての効果が限定的とみられたためだ。
 薬には症状を遅らせる一定の効果があるため日本ではそうした動きはないが、世界中で研究が続けられているにもかかわらず治療が困難とされるのは、それほどに人間の脳の構造が複雑であることを物語っている。一度、機能不全を起こしてしまうと、取り返しがつかないのが現実だ。
 日々の健康的な生活習慣が重要であり、今のところは規則正しい睡眠や食・栄養素の摂り方など予防をしっかり心がけていくことが脳機能にとっては一番の手だといえる。

健食業界でも積極的な取り組み
 高齢化の波を背景に、脳機能が重要視される昨今、健食業界でも機能性表示食品として新たに脳機能向けの受理をみた素材や、国内初の素材を供給する動きもみられる。
 高齢者層の増加にともない脳への気遣いが一層と重要視される一方、健食の役割も大きくなるとみられる。企業努力により開発が進んでいる有意義な健康素材を用いて、さらなる脳機能サポートの企画立案を期待したい。


注目の脳機能素材「コグニアップ」を上市

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 2019年論文化目指し、ヒト試験も進行
 有用成分ヒューペルジンAが脳に作用
 安定した物性で多彩な商品企画が可能に

/龍泉堂
  東京都豊島区、TEL03-3985-8346

龍泉堂(東京都豊島区)は、機能性表示食品の届出受理で注目される「非変性Ⅱ型コラーゲン」や「アフリカマンゴノキ」など話題素材を取り扱うほか、脳機能に対応する新素材「コグニアップ(CogniUp)」を供給している。
 コグニアップは、ヒカゲニカズラ科に属するシダ植物「トウゲシバ」から抽出・精製したエキス粉末。2017年10月の販売以来、含有成分「ヒューペルジンA」の有用性が着目されて高齢者や学生をターゲットに、サプリメント、ゼリーなど幅広い商品への採用が進んでいる。
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機能性表示食品を見据えて、研究も進行中
 龍泉堂では、機能性表示食品を視野にコグニアップの新たな機能性研究を進めており、2019年内の論文投稿と消費者庁への届出を目指している。
 同社は、これまでにも非変性Ⅱ型コラーゲンやアフリカマンゴノキなど、機能性表示食品への届出受理をきっかけに高く評価されてきた素材の供給実績を持つ。新ガイドラインに移行した後も届出受理を早々と実現し、柔軟な対応力も示してきた。
 今回、社会的ニーズのある「脳機能」に対し、新素材コグニアップで機能性表示食品として受理されることになれば、非変性Ⅱ型コラーゲンやアフリカマンゴノキといった話題素材と同様に、新たな息吹で市場を席巻する可能性は多いにある。
 すでにブランドオーナーからも続々と企画が進められ、機能性表示食品の届出前からコグニアップを用いた健食のブランディングも着手されているようだ。

既存の脳機能対応素材と比べても
 安定した物性で高い汎用性を発揮
 機能性に必要なコグニアップの摂取量は、ヒューペルジンAとして100μg/日、コグニアップ原料として10mg/日と少量でデータが得られている。
 しかも、脳機能の対応原料は脂溶性素材が多い中、コグニアップは粉末原料で安定した物性を持つことから、サプリメントやドリンク、ゼリーなど多彩な製品に使用することが可能だ。

コグニアップ含有のヒューペルジンA
 がもたらす脳機能への作用機序
 コグニアップ含有の「Huperzine A(ヒューペルジンA)」は、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)の働きを阻害することでアセチルコリン(ACh)の分解を抑制し、脳内のACh量の低下を防ぐ働きがある。
 AChとは、脳の活性化、認知、記憶、学習、行動などに関わる脳内の神経伝達物質の1つで、そのACh量の低下を防ぐことにより脳機能の低下を抑え、活性化していくメカニズムだ。
 ヒューペルジンAのAChE阻害作用は、少量摂取で有用性が確認されており、さらに連続摂取してもAChE阻害作用が減退しないことから、安全かつ有用性の高い原料とみられている。
 トウゲシバ自体の食経験も長く、中国をはじめ、アジアや北米でも食品・サプリメント原料として利用されてきた。原料製品の安全性試験を実施しており、問題がないことも確認済みだ。

認知症や学習能力に対する臨床データ
 ヒト臨床試験では、コグニアップ摂取時の脳機能への有用性を確認。認知症患者を対象とした試験では、1日10~20mgのコグニアップ(ヒューペルジンAとして100~200μg)の摂取で、認知機能と日常生活動作が有意に改善されることが認められた。中学生を対象とした試験では、1日20mgのコグニアップを摂取することで、記憶能力、記憶の蓄積および再生能力が有意に増加することが判明。その他、図形および触覚の記憶能力や語学の成績などが向上する結果も得られている。


SR受理、脳機能改善の期待素材PS

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 「リパミンPS(ホスファチジルセリン)」
 神経細胞に直接働きかけるメカニズム
 サプリメント大国アメリカでの実績も

/ビーエイチエヌ
  東京都千代田区、TEL03-5281-5661

ビーエイチエヌ(東京都千代田区)は脳機能対応素材として「リパミンPS(ホスファチジルセリン)」を供給している。
 リパミンPSは脳機能改善に関する研究レビュー(SR)が、2017年12月に機能性表示食品として受理され、今後の広がりが注目される期待素材だ。
 同社では、従来の脳機能素材とは異なり、神経細胞に直接働きかけるメカニズムを有した機能性表示食品対応素材として、業界に広く周知していく方針だ。

脳の細胞膜を構成するリン脂質の一種
  「PS(ホスファチジルセリン)」
 PS(ホスファチジルセリン)は、アミノ酸の一種であるセリンとリン酸、グリセロール、脂肪酸が結合した物質で、水溶性・油溶性の両方の性質を持つリン脂質の一種。
 リン脂質は生物の細胞膜を構成する重要な成分で、体を構成するすべての神経細胞膜に存在している。中でもPSは脳や神経組織に多く含まれており、ヒトの脳の全リン脂質中、10~20%が存在していると言われる。
 脳の神経細胞膜は脳機能にとって重要な役割を担っており、細胞内への栄養素の取り込みや老廃物の排出、細胞間のコミュニケーション、認識、細胞成長の調節などに関与。PSはそうした神経細胞膜に直接働きかけることが示唆されており、その有用性への期待値から脳の栄養素とも呼ばれてきた。今回の研究レビューにおいても、そうした機能性を支持する結果が得られている。

本場アメリカで認められる脳機能素材
 脳機能対応素材といえば日本ではイチョウ葉が知られるが、欧米ではPS(ホスファチジルセリン)がアルツハイマー症や老人性痴呆症の治療薬として多くの実績を持ち、サプリメント大国のアメリカにおいても定番的に用いられている。現地では認識力の低下を抑える、認知症のリスクを抑える旨が表示されており、脳機能向けサプリ売り場でも馴染みある素材となっている。
 脳機能だけでなく、スポーツニュートリション分野における有用性も認められており、実際にプロゴルファーやアメフト選手らのパフォーマンスアップにも使われているところだ。

日本でも要望の声多数
 ついに実現したPSの機能性表示
 アメリカで脳機能向けに表示されているPS(ホスファチジルセリン)について、2015年4月から機能性表示食品が始まった日本においても、社会的な脳機能へのニーズから、関与成分として利用したいという要望が多数寄せられていた。
 リパミン広報センターでは、PSを機能性表示食品に対応させるべく、3社合同で「脳機能改善」と「ストレス低減」の機能性に関して研究レビューを実施。2017年末に、ついに脳機能改善に関するSRが受理されるに至ったのだ。

PSを90%含有する
 高品質の原料ブランド「リパミンPS」
 PSは細胞を構成するのに欠かせない物質で、普段の食事からも摂取しているが、近年の食文化の変化も影響し、いずれの食事からも微量でしか取れず、十分量を確保することは困難視されてきた。
 しかし、1992年に大豆レシチンからのPS抽出が実現。その後、大豆を原料としたPSを90%含有した高純度原料製品の製造が可能となり、その原料ブランド「リパミンPS」を、国内では2社が販売している。


国内自社工場で製造のイチョウ葉エキス

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 JIHFS健康食品原材料GMP認証
 1983年からイチョウ葉エキスを研究
 ヒト臨床試験でのデータ実績も

/常磐植物化学研究所
  東京都中央区、TEL03-5200-1251

常磐植物化学研究所(東京都中央区)は、脳機能対応素材として「ギンコロン-24(イチョウ葉エキス)」を供給している。規格に適合した原料を千葉県佐倉市にあるJIHFS健康食品原材料GMP認証取得の本社工場にて製造。総フラボン配糖体24.0%以上、総テルペンラクトン6.0%以上、ギンコール酸1ppm以下で規格している。

イチョウ葉エキスの自社研究実績
 1983年からイチョウ葉エキスについて研究を行ってきた同社では、これまでIn vitroから動物、ヒト臨床にかけてさまざまな試験内容で機能性を検証してきた。
 脳梗塞の後遺症に対するイチョウ葉の影響調査では、外来通院患者9名を対象として2週間ごとに自覚症状および臨床神経学的に影響を評価。その結果、イチョウ葉エキスは9症例中全例で自覚症状および臨床神経学的な診療結果から改善または改善傾向が確認された。


イチョウ葉エキスに加え、クルクミンも

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 高度な品質基準で原料製造
 吸収性高めたクルクミン「メリーバ」
 脳機能素材としての広がりに期待

/インデナジャパン
  東京都千代田区、TEL03-3243-9924

インデナジャパン(東京都)は脳機能対応素材として「イチョウ葉エキス」とクルクミン原料ブランド「メリーバ」を供給している。
 医薬品原料の製造を手掛けてきた同社では、高度な品質基準のもとヨーロッパ産イチョウ葉由来のイチョウ葉エキスを供給。脳機能素材の定番として安定した引き合いがあるという。
 かねてから抗炎症への有用性が解明されてきていたクルクミンについても、吸収性を高め生体利用を向上させたメリーバを脳機能素材として提案している。
 飲みの席に利用されるイメージの強いクルクミンだが、研究によって多岐にわたる有用性が解明されつつあり、脳機能素材としての今後の広がりにも期待がかかる。


イチョウエキスとDHAをラインアップ

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 厳選イチョウ葉から自社国内工場で製造
 有用成分をバランスよく含有
 DHAは独自開発技術により戻り臭を低減

/タマ生化学研究所
  東京都新宿区、TEL03-5321-6051

タマ生化学研究所(東京都新宿区)は、脳機能向け健食素材として「イチョウエキス」と「DHA」を供給している。
 イチョウエキスは、国内で特別栽培した厳選イチョウ葉を原料に、自社国内工場で製造。有用成分の「フラボノイド」と「テルペノイド」をバランスよく含有し、アレルギー性皮膚炎の原因になるともいわれているギンコー酸をほとんど除去している。
 DHAは、独自開発技術により高度に脱臭し、摂取後の戻り臭を低減。新たな製法によりコストダウンされたDHA70%含有製品の提供を可能にした。企画する商品コンセプトに合わせて、DHA22%~70%含有品まで豊富なバリエーションをラインアップする。


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