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特集 - 関節 対応素材 -

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 少量での機能性や開発秘話など魅力多数
 新しい波を生める差別化ポイント続々
 活躍の場はスポーツや機能性表示食品でも

 /関連素材取扱い企業紹介
   エラスチン、オリーブ葉抽出物等

関節対応素材といえばグルコサミンやコンドロイチンの知名度が高く、両素材のサプリメントが数多く上市されている。販売会社としても消費者に響きやすい商品を作りたいと思うのが常だが、一方、多くのグルコサミン&コンドロイチン関連商品が隆盛している中では差別化や独自性も大切。体感性や有用性に優れた対応素材をアクセントに加えることも、販促やストーリーに幅を利かせられる有力な手段の一つだ。そこで今回は、機能性食品原料サプライヤーが提案する画期的な関節対応素材を紹介したい。
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差別化力を高める有望素材が上市
 グルコサミンと併用することで有用性が向上するデータを持つ素材や摂取量が少なくても機能が確認されている素材、従来なかった靭帯をキーワードにした素材、商品形態を選ばず多用途での採用を可能にした素材、1000種以上もの植物の中から選りすぐりのものを複合した素材など、原料市場では商品価値を高められる有望素材が上市されている。
 特に、各社とも注力しているが少量摂取での機能性だ。扱いやすく、最終製品として企画が組みやすい点を挙げている。末端では新しい波を求める動きも見受けられ、年々供給量を伸ばしている新規性の高い好調素材もある。

スポーツシーンへ、
  関節対応素材の次なる活躍
 関節は人間の諸動作と密接に係る重要な部位であり、競技・スポーツ界においても関節に関わるケガや故障がよく報じられている。2020年には東京オリンピックの開催を控え、市場拡大の機運が高まる中、スポーツ向けのデータを携える企業もあり、提案を強める動きも見受けられる。時には選手生命にも関わる関節の、食によるアプローチや予防の重要性を、サプライヤーと販社が共になって啓蒙していきたいところだ。

機能性表示食品で存在感を強める素材も
 機能性表示食品の登場を契機に注目度を高めた素材が、非変性Ⅱ型コラーゲンだ。関節対応の機能性表示食品として出色の存在感を放ち、名前の露出度・知名度をぐんと増やした。その他、2017年現在、機能性表示食品に届出最中の企業もあるため、今後、同制度による市場への波及も注視しておきたいところだ。


前年比1.6倍増の好調素材を供給

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 「カツオエラスチン」
 新規性高い“靭帯”をキーワードに
 スポーツや高齢者向けに対応

/林兼産業
  山口県下関市、TEL 083-266-0210

林兼産業(山口県下関市)は、関節対応素材としてカツオの動脈球から得られた「カツオエラスチン」を供給している。
 カツオエラスチンは、カツオの「動脈球」という心臓の補助器官から得られた機能性素材。コラーゲンと同様に動物の肉体を構成するタンパク質の一種で、“剛性”で組織を強固にするコラーゲンに対して、エラスチンは“弾性”で伸縮力を与える役割を担っている。

認知度向上で供給量は1.6倍に伸長
 正常なエラスチン繊維が形成されないと、皮膚のたるみや肺気腫、動脈の硬化や蛇行といった現象を引き起こすことが分かっている。エラスチンが肉体を構成するために欠かせない要素の一つであることが認知されはじめ、昨年の供給量は一昨年と比べて1.6倍の約3トンに伸長した。2017年現在、体感性の良さを売りに、着実に採用実績を増やしている。

靭帯へのアプローチで新たな市場開拓
 エラスチンの最大の特長は、人間や動物の体内で、靭帯や動脈、肺、皮膚、心臓など弾力性・伸縮性を必要とする様々な部位組織を構成していることだ。
 特に、最もエラスチン含有率が高いのが「靭帯」である。頭部を支える体の重要な部位「項(うなじ)靭帯」には、約80%ものエラスチンが含まれているのだ。
 ポイントはこの「靭帯」というワード。
 これまで靭帯へのアプローチを訴求した素材はなく、今後もスポーツや高齢者向けで大きく伸びていく可能性を秘めている。

靭帯成分エラスチン
  スポーツシーンでも
 靭帯は、骨と骨を繋いで可動域を制御している組織であり、膝関節周辺では「前十字靭帯」「後十字靭帯」「外側側副靭帯」「内側側副靭帯」などがある。30歳代を過ぎると加齢とともに強度が衰えてゆき、60歳代ではピーク時の約30%にまで低下するというデータがある。
 いずれの靭帯も、膝関節の“安定性”に関与しており、靭帯が損傷してしまうと、膝がぐらついて軟骨がすり減り、「変形性膝関節症」の要因となるのだ。
 また、肘内側側靭帯損傷や膝前十字靭帯損傷など、各スポーツ・競技で頻出するケガを見ても、靭帯が体の動作に密接に関わるものであることが分かる。スポーツシーンにおける靭帯ケアという面でも、エラスチンの注目度は増していくとみられる。


独自性の高い作用機序で抗炎症アプローチ

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 「5-LOXIN(ファイブロキシン)」
 AKBA高含有で炎症原因の酵素を阻害
 ドリンク向け製剤を横浜油脂と共同開発

/ティーエストレーディング
  東京都中央区、TEL03-3553-2201

ティーエストレーディング(東京都中央区)は、関節対応素材としてボスウェリアセラータ樹脂エキス末の食品原料ブランド「5-LOXIN(ファイブロキシン)」を取り扱っている。
 製造はインドの大手ハーブメーカー「ライラ ニュートラ社」が手掛け、日本国内ではティーエストレーディングが総販売代理店として供給する。
 ライラ インペックス社は5-LOXINの開発でインド政府より最優秀技術開発賞を受賞している優良企業だ。5-LOXINの研究において、インド現地で75名のOA患者を対象としたヒト臨床試験を実施している。

抗炎症成分のAKBAを30%以上で規格
 5-LOXINは、慢性炎症の原因とされる酵素「5-リポキシゲナーゼ」を選択的に阻害する成分「AKBA(アセチル-11-ケト-βボスウェリア酸)」を30%以上で規格した機能性素材。5-リポキシゲナーゼの酵素阻害作用をもつ素材は珍しく、5-LOXINの独自性を示す大きなポイントになっている。 
 一方、医薬品などで見られる炎症抑制のメカニズムとしてプロスタグランジン(PG)を抑制するというものがある。健康素材の中にも、西洋ヤナギやキャッツクロー、デビルズクローなどがPG抑制作用を有しており、同社ではこれら素材群と5-LOXINを組み合わせることで2つの炎症回路をダブルブロックできる企画のOEMも提案している。

最終製品の幅を広げる乳化原料も
 5-LOXINは、ボスウェリアセラータの樹脂から抽出されたエキスであることから、水に溶けない性質があり、ドリンク製品への配合には難があった。
 同社では、5-LOXINの用途をさらに広げるべく、横浜油脂工業株式会社と共同で水分散性に優れたタイプ「5-LOXIN WDP-20」を開発。特殊な乳化技術を駆使することで水中での分散性を可能にし、、飲料への配合を可能にしている。

インドの伝承医学アーユルヴェーダ素材
    「ボスウェリアセラータ」
 原料となるボスウェリアセラータは、インドの乾燥高地に自生する落葉樹。伝承医学のアーユルヴェーダで、古くから関節炎やリウマチに用いられてきた。その歴史は約5000年にも及ぶといわれている。インドの先住民はボスウェリアセラータの樹脂をスープとして食してきたほか、食用ガムの原料としても長い食歴がある。 


機能性表示食品で注目の有望素材

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 非変性Ⅱ型コラーゲン「UC・Ⅱ」
 摂取量わずか10㎎で機能性報告
 中小企業向け機能性表示食品サポートも

/龍泉堂
  東京都豊島区、TEL03-3985-8346

龍泉堂(東京都豊島区)は、機能性表示食品として注目度の高い食品素材「UC・Ⅱ」を供給している。同品は、アメリカのインターヘルス社が開発した非変性Ⅱ型コラーゲンを25%含有した機能性素材。
 インターヘルス社は特許取得の特殊な製法を用いることで、世界に先駆けて鶏の胸部軟骨から非変性Ⅱ型コラーゲンを抽出・加工した。非変性Ⅱ型コラーゲンはアメリカをはじめ、日本やドイツでも研究が行われており、関節に対する有用性が確認されている。

10㎎の少量摂取で機能性を確認
 1日わずか10㎎という少量摂取で機能性が認められている点が、非変性Ⅱ型コラーゲンの大きな特長だ。実際に機能性表示食品では、非変性Ⅱ型コラーゲンを関与成分として10㎎配合したサプリメントの届出受理・販売実績がある。
 一般の食品に含まれるコラーゲンは体内でアミノ酸に分解されて吸収され、コラーゲンを合成する栄養素になるが、一方、UC・2に含まれる非変性Ⅱ型コラーゲンは、生体内のコラーゲンを変性しないように抽出・加工したもので、元のⅡ型コラーゲンの構造をほぼそのままの形で小腸に届かせることができる。これにより、関節の柔軟性や可動性をサポートすることが報告されているのだ。

機能性表示食品開発の中小企業サポートも
 大学機関に自社専用のラボを擁する同社では、中小企業向けに機能性表示食品開発のサポートも実施している。届け出ても差し戻し率が高いと言われる機能性表示食品だが、同社サポートを受けた企業の中には、いわゆる「一発受理」で通った実績も出ている。
 少量で機能性が得られ、さらに摂取目安量もはっきりとしていることから、薬局でも扱いやすい素材だ。
 引き合いは毎年10%以上の伸び率で推移しており、機能性表示食品制度をきっかけに、さらに勢いが増してきている。


抗炎症と軟骨再生の両面にアプローチ

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 オリーブ葉抽出物「オラリス」
 有用成分ヒドロキシチロソール20%含有
 軟骨再生促進作用の特許素材

/三菱ケミカルフーズ
  東京都千代田区、TEL03-3548-3560

三菱ケミカルフーズ(東京都千代田区)は、関節対応素材「オラリス」を販売している。同品は、抗炎症や抗酸化、抗菌といった機能性が報告されるポリフェノール「ヒドロキシチロソール」を20%以上含有した粉末素材。

2つの作用で関節にアプローチ
 大きな特長は、抗炎症作用と軟骨再生促進という関節に適した2つの有用性を持ち合わせていること。関節の痛みに対処しつつ、すり減った軟骨の再生を促すことで関節が抱える問題に複合的にアプローチする。

研究成果も豊富に
 関節炎モデルのラットを用いた抗炎症試験では、オラリス50㎎/kgの摂取で有意な疼痛抑制を確認し、また炎症因子の産生抑制などに対する細胞レベルでのメカニズム試験を2009年の日本農芸化学会で発表した。
 また、軟骨成分の産生補助促進作用も確認したことから、軟骨再生促進剤の配合特許を取得している。
 近年では、自然発症変形性膝関節症モデルマウスを用いた試験で、オラリスの摂取により病態進行の抑制や予防にも有用であることを確認し、2016年のファンクショナルフード学会で発表した。
 また、軽度変形性膝関節症の男女25人を対象としたヒト介入試験では、オラリス50㎎/日の摂取で「疼痛・歩行能」と「疼痛・階段昇降能」の項目が有意に改善した。

グルコサミンとの併用で相乗的な働きも
 同社では、臨床試験により、オラリスとグルコサミンを併用することで抗炎症作用が向上することも確認している。オラリス単体で軟骨再生促進作用剤としての配合特許もあることから、既存の関節対応サプリへの新規アクセント・ポイント強化としても実用的な素材といえる。


1230種もの素材から抜擢した複合原料

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 関節対応「ユニベスティン」
 少量摂取で関節への作用を確認
 イオウの効率的な補給素材「MSM」も

/CICフロンティア
  東京都港区、TEL03-3433-1311

CICフロンティア(東京都港区)は、関節対応素材として「ユニベスティン」と「MSM」を供給している。

選び抜かれた植物を複合
        「ユニベスティン」
 2017年現在、同社が特に注力しているのがユニベスティンだ。同品はコガネバナエキスとペグアセンヤクエキスを組み合わせた複合素材。
 コガネバナは、抗炎症作用や解熱作用があるといわれ、中国で赤痢や腸炎に対する生薬として漢方などに用いられてきた植物。一方のアセンヤクは、インドで古くから下痢や炎症に有用であると伝わっており、食用されてきた植物だ。
 植物を選定する過程で、ユニベスティンは1230種類もの素材の中からCOX阻害作用の有無、LOX阻害の有無、ヒトでの有用性と安全性の実証があるものを一つ一つ精査して開発された。
 1日250㎎/日で有用性が確認されていることから、従来の関節対策素材と比べて少ない配合量で企画できることも強みだ。また、ORAC値が総じて高く、高い抗酸化力も有している。

身体に欠かせないイオウの補給をMSMで
 MSM(メチルサルフォニルメタン)は、イオウを約34%含有した有機イオウ化合物。体内への吸収率も高く、皮膚や軟骨、紐帯などの結合組織を作るのに必要なイオウ成分を効率的に補給できる素材だ。
 また、関節が滑らかに動くには、コンドロイチン硫酸を主要成分とする関節液が必要だが、このコンドロイチン硫酸の生成に関してもイオウは欠かせない成分となっている。


開発から供給までグループ一貫体制

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 「ボスウェリン」
 「クルクミンC3コンプレックス」
 軟骨材料にプラスして抗炎症素材を

/サビンサジャパンコーポレーション
  東京都豊島区、TEL03-5979-7240

サビンサジャパンコーポレーション(東京都豊島区)は、関節対応素材として「ボスウェリン」と「クルクミンC3コンプレックス」を供給している。インドのサビンサ社で素材研究や開発を手掛け、日本への供給までグループ一貫体制で行う。

軟骨の材料に、プラス抗炎症の機能を
 ボスウェリンは、インドの伝承医学アーユルヴェーダで用いられる「ボスウェリアセラタ」という木の樹脂から抽出した、天然由来の機能性素材。臨床的に抗炎症作用が確認されており、炎症反応に係る「LOX経路」を阻害する作用機序が解明されている。
 関節には、骨と骨の間でクッションの働きをする軟骨のすり減りと、その周辺に起こる炎症へのアプローチが重要。同社では、グルコサミンやコンドロイチンといった軟骨素材にプラスアルファとして炎症抑制のボスウェリンを提案している。

~ウコンは関節にも~
クルクミノイド95%で規格の高純度素材
 クルクミンC3コンプレックスは、ウコンの根茎に含まれる有用成分「クルクミノイド」を95%で規格した機能性素材。日本では肝臓サポートとして広く利用されているが、アメリカでは抗炎症への働きが評価されており、関節サポートとしても一般的に用いられている。
 同社では、クルクミンの抗炎症作用の有用性を啓蒙しつつ、肝臓向け以外にも関節市場での活用を勧めている。


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