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特集 - コラーゲン -

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 各社特長豊かな独自原料を上市
 由来、グレード、特許などポイントに
 褥瘡(床ずれ)への有用性にも注目

 /食品原料取り扱い企業紹介

アミノ酸の結びつきや由来原料に着目した素材開発、褥瘡(床ずれ)、脳機能、スポーツニュートリションなど従来の美容の定番というポジションから、さまざまな分野へと広がりを見せているコラーゲン。素材研究に取り組む原料サプライヤーらに、コラーゲンについて取材した。
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 動物の体を構成するタンパク質の一種であるコラーゲンは、加熱処理するとゼラチンになり、さらに低分子化すると【コラーゲンペプチド】になる。
 主に機能性食品原料として開発されているのが、このコラーゲンペプチドだ。アミノ酸の数によってジペプチドやトリペプチドと呼ばれ方も変わり、機能面においても独自性が出てくる。アミノ酸の組み合わせやグレードのラインアップ、由来、特注原料など様々な観点から開発が行われており、各社ともオリジナリティに富んだ機能性原料を上市している。

褥瘡(床ずれ)の対応素材としても
 コラーゲンペプチドは近年、床ずれ向けに介護や医療現場にも対応しうる食品として活用の道が拓きつつある。日本褥瘡学会の定める『褥瘡予防・管理ガイドライン』には、試験で有意な改善結果があることから、コラーゲン加水分解物を「疾患を考慮したうえで補給しても良い」栄養素として記載。この褥瘡予防・管理ガイドラインは病院や介護施設での褥瘡予防などで指針にされるもので、記載されていれば現場での使用も想定範囲に置かれることになる。病院や介護施設へコラーゲンペプチドの活用を促す拠り所にもなるもので、今後、さらに利用能の向上や素材の研究開発が進めば評価は上方修正される可能性もある。各社ともに継続的に研究や素材開発を実施しており、将来的な進展にも期待がかかるところだ。

テレビ番組でも「褥瘡」キーワードに
 食や健康・美容について取り上げるNHKのテレビ番組「ガッテン!」で、2017年3月に「決定版!コラーゲン100%活用SP」と題してコラーゲンに関する情報が放送された。
 番組では、現在も研究途上にあるコラーゲンの有益な可能性について触れ、線維芽細胞への作用や褥瘡に対する有用性、関節に関しては患者やスポーツ選手での使用例もピックアップ。美容面で注目されてきたコラーゲンの新しい側面に光が当てられるようになり、世間の耳目を集める機会も増えてきたようだ。

由来やグレード、特許などで取り組み
 食品原料では、魚由来、豚由来、牛由来、鶏由来、ロバ由来など、さまざまな種類のコラーゲン素材がある。コラーゲンペプチドのアミノ酸の結びつきに着目してオリジナル原料としたり、古くから健康美容でのストーリー性を持つ原料を用いたり、用途によって汎用品から上級品までグレードを揃えたり、由来や機能性に特許を取得していたりと、さまざまな特長が見受けられた。

海外での伸長、組合の取り組みも
 日本ゼラチン・コラーゲン工業組合の推計では平成28年度コラーゲンペプチドの販売量は全ての用途を合わせて4867トン。そのうち顕著に右肩上がりなのが「輸出」の分野だ。平成23年度131トンから毎年順調に量を伸ばし、28年度には581トンに。特に、欧米・東南アジアを中心にコラーゲン市場が形成されつつあるという。
 また、同組合ではコラーゲンペプチドの表示に関して政府への働き掛けや、分子量の測定方法の統一といった業界でのルール作りにも取り組んでいる。


楊貴妃や西太后も食したコラーゲン素材

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 「フィッシュコラーゲン」「アキョウペプチド」
 血液機能、抗酸化、AGE形成阻害能など
 品質重視に尽力して15年以上の信頼企業

/中原
  埼玉県さいたま市、TEL048-710-8877

中原(埼玉県さいたま市)は、コラーゲンの健食原料として「フィッシュコラーゲン」と、機能面に優れた「アキョウペプチド」を供給している。

高付加価値コラーゲン素材
「アキョウペプチド」
 アキョウペプチド粉末は、美容に有用な活性を持つユニークなコラーゲン食品原料だ。古くは楊貴妃や西太后が食していたとされる山東省東県産のロバ皮由来コラーゲンを主成分とし、酵素加水分解を施すことで水溶性と経口摂取時の吸収性の向上を図っている。
 アキョウペプチドには、カルシウムやマグネシウムを豊富に含有することをはじめ、一般的なコラーゲンとは異なる様々な特長がある。
 その一つが、貧血や婦人病、美容に対応する血液機能を高める作用だ。血液機能への有用性は、抗がん剤による貧血マウスや敗血症イヌといった重篤な疾患モデルで、白血球数と赤血球数の増加、血液凝固抑制、血液循環回復、血圧安定化が報告されている。
 強力な抗酸化能やチロシナーゼ阻害活性など美容に有用な特長も併せ持つ。チロシナーゼとは、紫外線の刺激を受けることによって、シミ・ソバカスなどの原因となるメラニンに作用する酵素のこと。そのメラニン生成の原因となるチロシナーゼを阻害することで、シミ・ソバカス発生の抑制が期待できる。
 終末糖化産物(AGE)形成阻害能があることも特筆すべき点だ。AGEは、形成を阻害することで皮膚をはじめとする生体組織・器官の老化抑制に繋がるとされている。また、抗感染、抗腫瘍機能といった免疫賦活能があることも強みだ。

15年以上に渡り信頼構築に尽力
 中原は、健食原料を取り扱う企業として創業来、安心・安全の品質管理を徹底し、信頼構築に取り組んできた。中国原料サプライヤーとして様々な企業に受け入れられるようになっており、規模を確立している。
 国内の品質管理部門はもちろん、中国に現地スタッフを擁しており、グループ企業らとの連携によって二重、三重のチェック体制を整備。国内本社にはHPLC、微生物検査設備、水分計、嵩密度測定器、安息角測定器、崩壊試験器、錠剤硬度計など多数の専門検査機器を揃え、機能性表示食品の届出受理実績のある機能性原料も有している。
 ――何のための品質管理か。
 同社が重きを置く品質管理部門は「ただ言われたからやるのではなく、中国原料の安心と安全、信頼を築くため」との理念を持って一つ一つ励んでいる。今後も100年企業を目指し、信頼の構築を掲げて真摯に健食原料の供給に努めていく姿勢だ。


汎用品から上級品まで豊富にラインアップ

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 コラーゲンブランド「ニッピペプタイド」
 牛、豚、魚それぞれの由来原料を供給
 褥瘡(床ずれ)の知見も保有

/ニッピ
  東京都足立区、TEL03-3888-8991

ニッピ(東京都足立区)は、コラーゲン食品原料として、コラーゲンのタンパク質を高度に精製したコラーゲンペプチドの自社ブランド「ニッピペプタイド」を供給している。牛、豚、魚それぞれの由来原料でスタンダード品から上級品までラインアップ。スプレー乾燥タイプのほか、溶解性に優れた顆粒(造粒)タイプも揃えており、用途に応じて原料を選択することができる。
 上級品は無味無臭の白色粉末で、そのまま食べる製品やコラーゲンペプチドの使用量が多い処方に最適。幅広い商品で使用できる汎用品は、スープやたれ、打錠品、カプセルなどあらゆる商品形態に対応可能だ。スタンダード品は上級品、汎用品の中間に位置する粉末製品で、飲料やゼリー製品などにも使用することができる。

褥瘡に対する機能性研究で知見も
 コラーゲンペプチドのさまざまな有用性研究を実施してきた同社では、寝たきりの高齢者・要介護者が抱える褥瘡(床ずれ)の悩みについても褥瘡モデルラットで試験を実施し、その有用性(薬理と治療 vol.41 no.6 別冊 ライフサイエンス出版)の知見を有している。近年、栄養素としてのコラーゲン摂取が褥瘡患者にとって有用であることが認められてきたことを受け、同社ではコラーゲンの活用を積極的に進めていく方針だ。今後もさまざまな分野での有用性研究と新たなコラーゲン素材の開発にも取り組んでいく。


機能性ペプチドブランド「Wellnex」

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 魚由来、豚由来をラインアップ
 ヒト臨床データ有する高機能品も
 アミノ酸の結びつきに着目して素材開発

/新田ゼラチン
  大阪府八尾市、TEL072-949-5381

新田ゼラチン(大阪府八尾市)は、コラーゲンの食品原料として機能性ペプチドブランド「Wellnex」を供給している。
 魚由来、豚由来のコラーゲンペプチドそれぞれで特許や機能性データを有する高機能品から、さまざまな特性を持つ汎用品まで豊富にラインアップ。
 豚由来の高機能品では、関節に関するヒト臨床試験データと骨に関する機能性データを得た「コラペプJB」や、日本褥瘡学会のガイドラインにも記載され今後の活用が期待される褥瘡(床ずれ)の分野で、創傷治癒に関するヒト臨床試験データを取得した「コラペプPU」などを供給している。
 魚由来の高機能品では、美容に関するヒト臨床試験データがある「TYPE-S」と、筋肉に関する機能性データを取得した「TYPE-M」も取り扱う。

有用成分Pro-HypとHyp-Glyに着目
 コラーゲンの健康機能について様々な研究に取り組んできた同社は、独自のタンパク質分解技術によって多彩な分子量での素材開発を実現。特に、コラーゲンを構成するアミノ酸のうち、プロリン(Pro)とヒドロキシプロリン(Hyp)が結合した「Pro-Hyp」、そしてヒドロキシプロリン(Hyp)とグリシン(Gly)が結合した「Hyp-Gly」という2つのジペプチドを独自技術によって多出させることに成功した。
 褥瘡(床ずれ)での有用性が評価されてきており、スポーツや介護のシーンでも活用の幅が広がってきている。同社では引き続き、コラーゲンの隠された機能性の解明や新製品開発に努めていく構えだ。


特許取得のオリジナルコラーゲンを供給

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 「C-LAP」、「マリンコラーゲンNH」など
 鶏由来、魚由来、豚由来をラインアップ
 製造ノウハウで受注生産も可能に

/日本ハム
  茨城県つくば市、TEL029-847-7813

日本ハム(茨城県つくば市)は、健康食品向けコラーゲン原料として、鶏由来コラーゲンペプチド「C-LAP」をはじめ、魚由来の「マリンコラーゲンNH」、豚由来の「P-LAP」、「P-LAP-SE」を供給している。その他、食品開発の要望に応じてオリジナル原料も供給できる。
 鶏由来のC-LAPは、特許を取得した同社オリジナルのコラーゲンペプチド素材。国産鶏の足(モミジ)を原料として国内で抽出・精製を行う。機能性研究では、ヒトによる肌の保湿、骨量減少の進行抑制、ラットにおける皮膚再生、目の水晶体の白濁予防など、多数の試験を実施してエビデンスを取得済みだ。
 魚由来のマリコラーゲンNHは、淡水魚のウロコのみに原料を限定して国内で抽出・精製。製法にこだわり、一般品と比較して小腸での吸収性を向上させた。
 豚由来のP-LAP、P-LAP-SEは、豚皮を原料として、上記素材と同様に国内で抽出・精製。味やニオイが少なく、健康食品だけでなく、一般加工食品でも幅広く利用できる。パン生地に取り入れることで、弾力をやわらげ「しっとり」とした口当たりにするなど、美容用途のみならず食感改良に役立つ特長も併せ持っている。

要望に応じ受注生産(オーダーメイド)も
 コラーゲンペプチドの研究開発をはじめ、さまざまな機能性素材を取り扱っている同社は、豊富に持つ製造ノウハウで「お客様と一緒になって開発できる」体制を整備している。メーカーの要望や条件に応じて、固有に特長づけた原料の受注生産が可能だ。
 鶏や豚を由来原料とする関節対応のⅡ型コラーゲンもラインアップしており、各種試験によってエビデンスも取得している。


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