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特集 - 機能性表示食品 -

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 各社開発サポートの取り組み
 届出ノウハウや学術対応力で強みも
 SR済み原料や独自開発素材

 /SR原料サプライヤー
   開発サポート受託製造企業 紹介

2017年4月で丸2年が経つ機能性表示食品制度。関与成分に関する検討が一段落し、エキスを盛り込むことが明文化されることになった。市場規模は機能性表示食品シリーズブランドメーカーや調査会社の発表からも飛躍的に伸びていることが伺える。そこでSR作成済み原料を取り扱うサプライヤーや機能性表示食品の開発サポートをしている受託製造企業をピックアップし、進展状況やそれぞれが有する支援体制の魅力について取材した。
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受理される内容は変わる傾向に
 機能性表示食品を一から企画するには時間も費用もかかるため、商品企画をする際に、システマティックレビュー(SR)を積極的に進める原料メーカーやサポートの手厚い受託製造企業に相談するのが機能性表示食品開発への近道となっている。実際、届出受理製品の中では、企業が現実的に取り組みやすいSR原料を用いた内容が大半だ。
 一方、届出受理件数は600を超えているものの、届出してから消費者庁の返答を待っている企業も多い。
 届出してレスポンスがあるまでに数カ月かかることから、受理に至るまでに内容を修正されることを見込んでスケジュールを考えることが通例になっている。消費者庁も段々と受理する内容の在り方を変えつつあるようで、かつて受理された内容であっても修正を指摘される事例が各社とも出てきている。
 いかに短い期間で受理されるかについては届出経験やノウハウ、常に変わる素材周辺の論文や学術情報の更新、消費者庁の考え方を知っているかが重要となりそうだ。

通販事業者で活発との声も
機能に着目した棚づくりにも期待
 機能性表示食品は制度開始当初から、リアル店舗における販売で本領を発揮するといわれてきた。しかし、蓋を開けてみれば通販事業者が好調といった声も聞かれている。健康食品全体でみても連続で前年同月比増を記録したり、カテゴリー別にみて健康食品の伸び率がトップになる調査の結果(日本通信販売協会より)も出ている。
 国内では青汁は青汁製品群の中、シリーズサプリメントはシリーズ製品群の中、サプリは素材ごとの括りといったように素材や製品形態、ブランドを目じるしに陳列する傾向がある。
 サプリメント大国と呼ばれる米国では、脳機能のヘルスクレームを持つ製品なら脳機能を括りにした棚、関節機能に対する表示の製品なら関節機能の括りなど、機能性にフォーカスして前面に押し出した販売方法がよく見られる。
 着実に市場規模を増やしている機能性表示食品の今後の商品増加に合わせ、制度の概要とともに「機能性」に着目した棚割りが店頭でも広がれば、食品の機能に対する意識もより向上するのではないだろうか。
 興味を惹きやすいパッケージに重点を置くバイヤーからは、積極的に商品を求める声もある。また、制度に則って堂々と機能をアピールできることが拡販力の差に繋がっているとの分析も。具体的な機能の表示は、消費者へ視覚的に確実に情報を伝えられる大きな意義と強みを持つ。新たな企画の隆盛とさらなる市場の拡大に期待したい。


自社で一から開発ノウハウを蓄積

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 独自開発素材「沈香葉エキス末」
 「便通を改善する」機能性
 摂取量半分へ、さらなる研究開発も

/アピ
  岐阜市加納桜田町、TEL058-271-3838

豊富な剤形の健康食品受託製造を行っているアピ(岐阜市加納桜田町)は、機能性表示食品の対応素材として「沈香葉エキス末」を独自開発した。産官学連携による機能性研究から、研究レビュー実施、届け出資料の作成、受理に至るまで一貫して自社でノウハウを蓄積してきた実績がある。
 機能性表示食品を一から自社開発することで、実際に必要となる具体的な所要事項を把握し、それをサポート体制にも生かしていることが強みだ。
 沈香葉エキス末の機能性については、ヒト臨床試験やモデルマウスによる幾つもの薬理試験で確認。機能性表示には「便通を改善する(排便量・排便回数を増やす)機能があることが報告されている」旨を盛り込める。
 作用メカニズムは、大腸ではなく小腸の蠕動運動を促進させることで、過度な刺激を与えることなく便通を促せるのが特徴。摂取量を減らして行ったヒト臨床試験においては、継続的に摂取することで有意に排便日数が増加することも明らかにした。
 さらに、機能性表示食品「沈香の恵」の摂取量1200mg/日から半分の600mg/日で届出ができるよう、研究開発を進めているところだ。
 機能性表示食品だけではなく、配合量や価格に配慮した一般的な健康食品としての企画も提案している。単独製品のみならず乳酸菌やビフィズス菌といったプロバイオティクス、食物繊維やオリゴ糖などプレバイオティクスのサポート素材としても配合できる。
 同社が本社を置く岐阜に縁深い織田信長とも接点があったとされ、「武将に愛された素材」としてストーリー性も有している。


SR作成済み4原料をラインアップ

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 「オリザセラミド®」「生コーヒー豆エキス」
 「オリザギャバ®」「黒ショウガエキス」
 その他の健食素材でもSRを作成中

/オリザ油化
  愛知県一宮市、TEL0586-86-5141(代)

オリザ油化(愛知県一宮市)は、機能性表示食品の開発に向けて取り扱い健食原料のシステマティックレビュー(SR)作成を進めている。SR作成済み素材は「オリザセラミド®」「生コーヒー豆エキス」「オリザギャバ®」「黒ショウガエキス」の4点。
 オリザセラミドは、米由来のグルコシルセラミドを含有する美容向けの機能性原料だ。同社が社名にも掲げるオリザ(イネ・米)を冠しており、「露出の多い部位(顔、腕)の肌の水分を逃しにくくし、肌の潤いを守るのを助けること」が報告されている。
 生コーヒー豆エキスは、トクホの関与成分としても名の知れたクロロゲン酸類を含有。夏場に需要の高まる肥満をキーワードに「肥満気味の方の体重およびBMIの増加を抑制すること」が報告されている。
 オリザギャバは、米由来のGABAを含有し、同社では2つのSRを作成済み。1つは現代人に多いとされるストレス向けのSRで、機能性の表示には「デスクワークに伴う短時間の精神ストレスの軽減およびリラックス作用がある」旨が企画できる。もう1つが健康診断等でも意識される血圧に対するSRで、「血圧が高めの方に適した作用がある」と評価している。
 黒ショウガエキスは、黒ショウガ由来ポリメトキシフラボンを含む運動向けの機能性素材。「運動機能(圧力、脚力、バランス力、持久力)を向上させる機能があること」が報告されている。
 そのほか、「月見草エキス」や「マキベリーエキス」をはじめ、「菊の花エキス」「シーベリーエキス」「紫茶エキス」などさまざまな健康素材でのSRを進めている。


機能性表示食品「一緒に届出しませんか?」

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 「SUNKINOU」シリーズを展開
 表示制度以前から学術面を重視
 製剤技術を駆使した差別化も提案

/三生医薬
  静岡県富士市、TEL0545-73-0610

健康食品や医薬品、一般食品の受託製造を手掛ける三生医薬(静岡県富士市)は、機能性表示食品の開発提案を行っている。関与成分の選定から剤形選択、処方の組み合わせ、届け出資料の作成、製剤技術を駆使した差別化提案まで多面的にサポートする。
 一から機能性表示食品を企画開発するのはなかなか難しいもの。そこで多くの原料メーカーと関係を築く同社では、豊富なSR付きの機能性素材の中から、要望に添った選択肢を提示している。
 特に、市場の伸びが期待できる有望素材については「SUNKINOU(サンキノウ)」シリーズとしてラインアップ。「一緒に届出しませんか?」のフレーズを掲げ、届出資料の作成方法が分からない、どんな内容の機能性表示ができるのか分からないといった悩みを抱える企業でも、安心して製品開発に取り組めるよう支援している。
 現在、受理済みのL-テアニンに続き6製品を鋭意開発中である。
 同社では、設立当初から学術の専門部署を設けて原料の安全性や機能性、飲みあわせ等を調査できる体制を敷いてきた。その経験とスキルを生かし、届出資料の確認では、誤字の修正や用語の統一から専門知識を必要とする内容の修正まで網羅的に対応でき、一件につき2人以上のスタッフが重々に精査する体制で取り組んでいる。
 原料や品質で差別化が図りにくい機能性表示食品において、同社が得意とする製剤技術を駆使した製品の差別化提案も行う。カプセル形状の場合、機能性を発揮するためには、消化管内でしっかりカプセルが溶けなければならない。特定の成分による不溶化を防止した崩壊性遅延防止ソフトカプセルは機能性を担保するうえで重要な技術として、ゼラチン皮膜と植物性皮膜の2種類を用意。さらにゼラチン皮膜は特許を取得したものも含め複数の処方を有し、内容物や製品イメージに合わせて選択できる。製造できる企業が限られる植物性ソフトカプセルについても10年以上の豊富な製造実績があり、その間に技術改良を重ねることで3つの特許を取得してきた。昨年には「BOTANICAP®(ボタニキャップ)」の商標も取得し提案に力を入れている。
 また、腸溶性カプセルは胃酸に弱い乳酸菌や戻り臭が気になる魚油に適した製剤として提案している。特に新規に開発したコーティング不要の腸溶性カプセルは同社でしか製造できず、特許技術として一般的な腸溶性製剤に対しても差別化が図れる。コーティング工程が不要な分コストが抑えられ、カプセルならではの光沢も損なわないといったメリットもある。
 同社はこれまでの経験を活かした学術的支援と製剤技術開発の両面から機能性表示食品開発のサポートを進めている。


機能性表示食品 ダントツの開発サポート実績

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 対応12素材を開発サポート
 あらゆる表現に柔軟に対応
 届出後のサポート体制も整備

/東洋新薬
  福岡県福岡市(本社)TEL03-5501-7788(広報室)

東洋新薬(本社:福岡県福岡市)は、独自開発原料や協力関係にある原料メーカーらと連携し、機能性表示食品の開発サポート・受託製造を行っている。変遷しゆく制度に随時対応しながら、これまで100件近くの機能性表示食品の開発、サポートを手掛けてきた。
 特定のヘルスクレームにこだわることなく、さまざまな要望に応えられるよう幾つもの機能性素材をラインアップ。葛の花エキス™などの自社開発素材と、厳格な基準のもと選定した原料メーカーの素材、合わせて計12素材を提案している。
 葛の花エキス™は、同社が独自開発した抗肥満訴求の機能性素材だ。BMIやウエストサイズなどあらゆる表現方法を準備しており、それぞれの製品企画に適したヘルスクレームを選択できる。水に溶けるエキス原料であるため、粉末やドリンクなどの製品設計も可能だ。
 また、ターミナリアべリリカは、中性脂肪に対する訴求点を有する素材でありながら、少ない摂取量で機能性が評価されているため、配合量の限られる剤形でも採用することができる。
 同社では、届出後のサポート体制も整備。中には、機能性表示食品の販売開始に至っても、問い合わせに対応できないなどといった悩みを抱える企業もある。製造して終わりではなく、届出後の企業の不安についても手厚く支援しているという。
 受理済み素材の機能性関与成分は、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)、米由来グルコシルセラミド、サーデンペプチド(バリルチロシンとして)、GABA、難消化性デキストリン(食物繊維として)、ポリデキストロース(食物繊維として)、ターミナリアべリリカ由来ポリフェノール(没食子酸として)、大豆イソフラボン(アグリコンとして)、松樹皮由来プロシアニジン(プロシアニジンB1として)、ルテイン、L-テアニン、アスタキサンチン。


SR原料2製品をラインアップ

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 「グルコサミン」「イチョウ葉」
 学術専門スタッフが対応
 特許や処方についてもサポート

/中原
  埼玉県さいたま市、TEL048-710-8877

豊富な健康食品原料を供給している中原(埼玉県さいたま市)は、機能性表示食品を企画できる素材として「グルコサミン」と「イチョウ葉」をラインアップしている。両素材ともSRを作成済みで、制度の変遷にも随時対応を進めている。
 機能性表示食品の関与成分を取り扱う原料サプライヤーとして、自社内に学術専門部署を設置。担当の専門スタッフが日々新たに投稿される関与成分の論文や新知見などについて情報収集し、分析に当たっている。
 サプリメントの処方知識に関するサポート体制も整備。注意すべき既存特許への対応など、健康食品を企画しようとする企業が懸念する事案についても、親身に相談を受け付けている。原料を供給するだけで終わらせず「健康素材を用いてどのように製品を作るか」まで重視して情報提供に努める。
 グルコサミンについてはすでに受理実績がある。イチョウ葉についても現在数社の企業が届け出しており、高齢者ニーズの見込まれる脳機能市場への積極的な展開も行われているところだ。
 グルコサミンは、QOL向上に寄与する関節向けの機能性素材。表示しようとする機能性は関節軟骨の維持に役立つことを訴求しており、イチョウ葉では加齢に伴う記憶力の低下が気になる方に適した機能を訴求している。


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