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乳酸菌「KT-11」、2つの新知見を学会発表

新製品写真

 成人健康者の口腔内環境改善を確認
 ロタウイルス下痢症抑制の機構も解明
 日本農芸化学会と日本畜産学会にて発表

 /キティー
   東京都新宿区、TEL03-6457-7990

キティー(東京都新宿区)は、自社開発の乳酸菌原料「KT-11(Lactobacillus crispatus KT-11)株」の研究において、新たに「口腔内環境の改善を介して歯周病予防に寄与する可能性」と「ロタウイルスの感染を抑制する機構」の2つの知見が得られたことを報告した。同内容は、それぞれ日本農芸化学会2018と日本畜産学会第124回大会にて学会発表も行っている。

健常な日本人男女の口腔内環境を改善
 KT-11株の摂取が口腔内環境に及ぼす影響については、マウスを用いた動物試験で「唾液中の分泌型IgA産生促進を介し、歯周病菌Porphyromonas gingivalisを起因とする歯槽骨破壊を抑制」することが既に確認されていた。
 今回はKT-11の摂取が健康者の口腔内環境にどう影響するのかについて明らかにすべく、日本大学松戸歯学部との共同研究でヒト臨床試験を実施した。
 試験は、健常な日本人成人男女16人を対象とし、KT-11の摂取時における有用性をランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較により評価。
 その結果、KT-摂取群では、唾液中の歯周病菌P.gingivalisの数が減少することが判明した。さらに、KT-11を摂取した際の口腔内への影響は、男女において異なる結果が見られることも分かった。
 女性においては歯肉の赤味、腫れおよび歯垢の着量など口腔内の環境指標となるプラークスコアが減少することが確認され、一方、男性においては唾液の分泌量の変化が大きくなる傾向性が見られた。

ロタウイルス下痢症抑制の機構を解明
 乳酸菌KT-11の、ロタウイルスを起因とする下痢症の抑制作用については、2017年9月に行われた日本畜産学会第123回大会にて、既に研究成果を発表していたところだ。
 今回は、そのロタウイルスによる下痢症の抑制が、どのようなメカニズムで発揮されるかについて明らかにするべく、解析を行った。その結果、浮かび上がってきたのが、KT-11乳酸菌由来の「S-layerタンパク質(SLP)」の存在だ。
 KT-11SLPは、全てのヒト赤血球を凝集化する特性を有しており、その活性は、赤血球をノイラミニダーゼ処理した後も残存することが判明。さらにKT-11SLPの凝集活性が人工消化液に対して一定の耐性を持つことも確認された。
 これらのことから、経口摂取されたKT-11SLPは、血液型糖鎖に結合することで、これを標的としているロタウイルスの感染を抑制することが示唆された。

研究成果を積み上げてきた、
母親から継がれる乳酸菌原料「KT-11」
 乳酸菌KT-11は、これまでの研究から経口摂取によるアレルギー疾患の改善作用やインフルエンザウイルスの罹患症状の抑制、ロタウイルス下痢症の有意な抑制など、さまざまな有用性が確認されてきた。
 健康面での価値を高める一方で、加熱処理済みの乳酸菌であるKT-11は、食品原料としての汎用性にも優れ、製品形態を選ばず企画開発ができる強みも有している。
 オーラルケアを中心に引き合いは堅調に伸びており、今回の研究成果をもってさらなる健康分野での活用を促していく方針だ。


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